打った瞬間にホームランだと確信できる一打を放った大谷。その凄まじい一振りへの反響は広まっている。(C)Getty Images 世界が待ち望んでいた一発となったのかもしれない。 現地時間4月3日に本拠地ドジャー・スタジアムで行われた…

打った瞬間にホームランだと確信できる一打を放った大谷。その凄まじい一振りへの反響は広まっている。(C)Getty Images

 世界が待ち望んでいた一発となったのかもしれない。

 現地時間4月3日に本拠地ドジャー・スタジアムで行われたジャイアンツ戦で、ドジャースの大谷翔平は「2番・指名打者」で先発。チームが1点差に詰め寄られていた7回裏に移籍後初となる今季第1号ホームランを放った。開幕から9試合でようやく飛び出した一発だった。

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 打った瞬間に観る者にホームランを確信させた。変則左腕のテイラー・ロジャーズが投じた外角高めへの93.2マイル(約150.3キロ)を引っ叩き、右中間スタンドに弾丸ライナーを打ち込んだ大谷。メジャー移籍後、開幕からの自己ワーストとなる40打席ノーアーチという苦しむなかで、「焦る気持ちを我慢しながら」(試合後の本人談)試行錯誤を繰り返してきた努力が実った瞬間でもあった。

 二刀流スターから放たれた待望の一発には、文字通り世界中が沸いた。もちろん日本ではあらゆる媒体がこぞってドジャースでの第1号が大々的に報じられたのだが、熱狂したのは、列島だけではなかった。

 現地アメリカでも、ドジャースの本拠地となるカリフォルニアに拠点を構えるメディアを中心に複数のメディアがこぞって速報。ニューヨークの日刊紙『New York Post』も開幕から長打がわずか3本しかなく、OPS.631にとどまっていたスランプぶりを紹介したうえで、「ドジャース初ホームランは、球団にとって最大のライバルを相手に放たれた」と大々的に報じた。

 隣国でも大谷の会心弾は早々と伝えられた。韓国の日刊紙『朝鮮日報』が「例年より沈黙が長く、不調への懸念の声も出てきたなかで、大谷はようやく一発を放った」と速報。さらに同国のスポーツポータルサイト『OSEN』も「5万2746人の観客が、大谷の途方もない初のホームランに熱狂した」と、ロサンゼルスの興奮ぶりを伝えた。

 日本のみならず、世界中のメディアが“第1号”をいち早く伝えた様は、ドジャースのロン・ローゼンCMOが開幕前に「彼は日本では国宝であり、アメリカのファンにとってもとても大きなヒーローだ」と語った大谷の影響力を十分に物語っている。

 もはや何をしても話題は尽きない大谷。“国宝”と称される彼の凄まじい国際的な価値は、ようやく生まれたホームランによって改めて示された。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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