大相撲春場所で、110年ぶりに新入幕での優勝を飾った青森県五所川原市出身の尊富士(たけるふじ)関(24)=本名・石岡弥輝也(みきや)=の偉業をたたえようと、母校のつがる市立木造中学校で3日、懸垂幕が掲示された。 尊富士関は、2014年度の…

 大相撲春場所で、110年ぶりに新入幕での優勝を飾った青森県五所川原市出身の尊富士(たけるふじ)関(24)=本名・石岡弥輝也(みきや)=の偉業をたたえようと、母校のつがる市立木造中学校で3日、懸垂幕が掲示された。

 尊富士関は、2014年度の卒業。相撲部と「つがる旭富士ジュニアクラブ」の両方に所属し、校内の土俵で稽古に励んだ。同クラブ総監督の越後谷清彦さん(61)は「中学時代は彼が一番がんばって、一番強くなった時期。ここで培った稽古の話を、よく子どもたちにしていた。今この(懸垂幕の)写真を送ってやりましたので、見てくれるでしょう」と話した。

 懸垂幕は、幅1メートル、縦10メートル。「祝 新入幕優勝おめでとう 尊富士関 平成26年度卒」と大きくかかれている。尊富士関の後輩である相撲部の3人が昇降機のハンドルを回して幕を披露。集まった教職員や市の関係者ら約40人から拍手があがった。

 相撲部部長で3年生の中野匠毅さん(14)は、「優勝したということが再確認できた。自分の手本になる存在なので、もっとがんばりたい」と感激した様子。倉光弘昭・つがる市長(67)は「偉業をみんなで祝いたい。ここを通る市民が感動を巻き起こす懸垂幕になれば、非常にうれしい」と話していた。(江湖良二)