角田が鈴鹿でどんな走りを見せるか楽しみだ(C)Getty Images

 いよいよ4月5日からF1日本GPが開幕する。今季、第4戦に組み込まれ、これまでとは開催時期が大きく異なるものの、鈴鹿サーキットでのレースの熱狂は例年以上となることも予想されている。

【画像】豪州GPで会心の7位入賞!決勝を走る角田裕毅

 3度目のホームグランプリとなる角田裕毅(RB)に日本のファンの大きな期待が寄せられていることも、その理由の1つと言えるだろう。第3戦オーストラリアGPでは7位に入賞し今季初ポイントを獲得。開幕から予選でも好位置をマークするなど、これまでの3レースとも全体を通して存在感を放っている。

 今回の日本GPも、レッドブルやフェラーリ、マクラーレンなどによる上位争いが予想される中、好調を維持したまま鈴鹿に臨む角田がどれだけ食い込めるか、ファンや識者からの注目が集まっている。

 そして、イギリスメディア『F1oversteer.com』では、元世界王者であるデイモン・ヒル氏が、今季の角田のパフォーマンスについて称賛の言葉を送ったことが伝えられている。

 現地時間4月1日、同メディアは「デイモン・ヒル、2024年に“飛躍”した23歳に感銘」とするタイトルのトピックを配信。

 同メディアは角田に対し、「RBで3シーズンをフルに過ごした後、彼はキャリアの中でもう一踏ん張りしなければならないところまで来ている」と評し、チームメイトのダニエル・リカルドを上回っていることなどから、「ツノダは今年のRBドライバーの強さを証明している」と印象を綴っている。

 その上で、ポットキャスト『F1 Nation』の中でのヒル氏のコメントを振り返っており、オーストラリアGPで角田の走りが印象的だったとして、「ヒルはこの23歳がいかに素晴らしい活躍をしたかを語っていた」と指摘。さらに、実際にヒル氏が「ツノダは飛躍的に進歩したと思う」と述べていたことも記している。

 また、『F1oversteer.com』は今回のトピックの中で、オーストラリアGPで予選9位に食い込んだ結果について、「トップ5チームは理論上、すべてのレースウイークエンドで両ドライバーがQ3に進出するはずだがツノダは先週末、そのパーティーをぶち壊した」として、そのインパクトを強調している。

 F1界のOBや海外メディアからも高く評価されている今季の角田。史上初めて開催される“春の鈴鹿”で、初日からこれまで以上のアグレッシブなパフォーマンスを期待したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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