バスケットボールB1の長崎ヴェルカは3月31日、長崎市の県立総合体育館で島根スサノオマジックと対戦した。屋根の形状から「アリーナかぶとがに」の名で親しまれる同体育館はB3時代からの長崎の本拠だが、秋には同市に建設中のハピネスアリーナに拠点…

 バスケットボールB1の長崎ヴェルカは3月31日、長崎市の県立総合体育館で島根スサノオマジックと対戦した。屋根の形状から「アリーナかぶとがに」の名で親しまれる同体育館はB3時代からの長崎の本拠だが、秋には同市に建設中のハピネスアリーナに拠点が移るため、この日がラストゲームだった。

 長崎は第1クオーター(Q)で20-15と先行したが、島根が地力をみせ、第2Qで29-32と逆転された。長崎も第4Qで馬場雄大らが気迫のプレーをみせてリードを奪い返したが、残り数秒で追いつかれて延長戦に。最後は島根に押し切られ、81―85で競り負けた。選手やブースターらは好ゲームにわき、クラブを支えた会場との別れを惜しんだ。

 会場では長崎ブースターが攻撃では「GO!GO!ヴェルカ」、守りでは「ディーフェンス!」と大合唱して選手たちを鼓舞した。前田健滋朗HCは試合後、「最高の雰囲気のなか勝ちを届けることができず悔しい」と語った。

 前田HCは「B3の最初の頃はシュートが入ると声援が起きたが、今ではその前のプレー、自分たちに勢いがある時やディフェンスで止めたい時などに一体感を持って盛り上がる。後押しは試合を重ねるごとに大きくなった」と、ブースターと一緒に成長した「かぶとがに」の日々を振り返った。(寿柳聡)