北陸新幹線の福井開業に合わせて県内初の大規模フルマラソン「ふくい桜マラソン」が31日、福井、坂井両市であった。コースに桜の名所があるほか、新幹線と並走する区間も。各地で咲き始めた桜を眺めながら、思い思いのペースで駆け抜けた。 1万5千人を…
北陸新幹線の福井開業に合わせて県内初の大規模フルマラソン「ふくい桜マラソン」が31日、福井、坂井両市であった。コースに桜の名所があるほか、新幹線と並走する区間も。各地で咲き始めた桜を眺めながら、思い思いのペースで駆け抜けた。
1万5千人を超える申し込みがあり、計1万3657人が出走。台湾、香港など海外を含めて約6割が県外からだった。
種目は、リレー形式で42・195キロを走るペアマラソン、5キロ、1・5キロもある。1・5キロでは88歳からベビーカーの生後8カ月の子や、車イス利用者も加わった。
コースは高低差が約15メートルと小さい。大会プロデューサーで、パリ五輪男子マラソン代表に内定している大迫傑(すぐる)選手は「景色を楽しんで走りたい方や初めてのフルマラソンなどにおすすめ」という。
コースを北上すると「新九頭竜橋」(福井市、全長415メートル、幅37・7メートル)を渡る。新幹線の線路と道路を初めて一体で整備しており、新幹線を間近で眺めながら、走るランナーもいた。
フルマラソンを1位でゴールした物江雄利さん(27)は「途切れなく声援をいただいた。コースに城があったり、桐生(祥秀)さんが(日本人初の100メートル)9秒台の記録を出した陸上競技場があったりして楽しめた。もう1泊するので、カニが食べたい」と話した。
福井市の高柳そのみさん(45)は誕生日の開催に縁を感じ、夫の慶哉さん(51)と5キロのコースに参加。「沿道の応援もあり、楽しく走れました」。慶哉さんは「福井じゃないみたいなにぎわい。知らない人とも会話を楽しめました」と話した。(長屋護)