西武の松井監督と楽天の今江新監督はともに大阪・PL学園高の出身で、現役時代は楽天で2季、チームメートだった間柄だ。 この日は8歳年上の松井監督が手堅い采配で開幕カードの勝ち越しを決め、先輩の余裕を感じさせた。 同校硬式野球部は厳しい上下関…

 西武の松井監督と楽天の今江新監督はともに大阪・PL学園高の出身で、現役時代は楽天で2季、チームメートだった間柄だ。

 この日は8歳年上の松井監督が手堅い采配で開幕カードの勝ち越しを決め、先輩の余裕を感じさせた。

 同校硬式野球部は厳しい上下関係があったことで知られるが、2人がオフに食事をしたとき、松井監督が敵味方に分かれるシーズン中はあいさつに来なくていい、と伝えたという。今江監督も「人間としては勝てないが、野球では勝ちたい」と勝負にこだわる。

 同部は現在活動休止中だが、甲子園大会で春夏7度の優勝を誇る。プロ野球、大リーグでも多くの選手が活躍してきた。プロ野球の監督に就いたのは計5人で、最初に指揮を執ったのは2010、11年の横浜・尾花監督。最高位は19年の楽天・平石監督(現西武ヘッドコーチ)の3位で、リーグ優勝には届いていない。

 今季の同校出身監督は、中日・立浪監督を含めて3人。悲願に届くか、興味深い。(笠井正基)