前回登板で苦戦を余儀なくされた山本。今度の登板では本人も結果を求めているところだろう。(C)Getty Images 前代未聞の規模による大型補強はやはり伊達ではない。 現地時間3月29日に行われたカージナルス戦で、ドジャースは6-…

前回登板で苦戦を余儀なくされた山本。今度の登板では本人も結果を求めているところだろう。(C)Getty Images

 前代未聞の規模による大型補強はやはり伊達ではない。

 現地時間3月29日に行われたカージナルス戦で、ドジャースは6-3で快勝。本拠地開幕戦からの連勝を飾った。

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 ライバルを寄せ付けぬ圧倒的強さを見せつけた。前日も7-1と快勝していたドジャースは、この日も打線が奮起。初回に先頭打者のムーキー・ベッツが3試合連続となるホームランを放って先手を取ると、5回までに5得点を記録。7回に9番のミゲル・ロハスのソロアーチでダメ押しの1点をもぎ取り、追いすがるカージナルスの反攻を3点にとどめて逃げ切った。

 全米でメジャーリーグが開幕してからの2試合で17安打、13得点を記録。この日は4打数ノーヒットと大谷翔平に快音は聞かれなかったが、ベッツ、大谷、フレディ・フリーマンが上位に居並ぶ強力打線は十分に機能している。

 開幕前のオフに歴史的な大補強を行った効果を十分に見せつけているドジャース。チームはまさにノリに乗っている。それだけに、この波に乗っていきたいのが、現地時間3月30日の同カードで先発登板が予定されている山本由伸だ。

 メジャーデビューとなった前回登板は散々な内容に終始した。韓国・ソウルでのパドレスとの開幕シリーズ第2戦に登板した山本だったが、初回から5失点と“炎上”。なんとか1イニングは投げ切ったものの、43球中ストライクは23球と制球力も鳴りを潜め、無念のKOを喫していた。

 米紙『Los Angeles Times』のドジャース番を務めるジャック・ハリス記者は自身のX(旧Twitter)で「あまりに制球が良くなかった。そしてあまりに自信もなさそうだった」と苦言を呈された山本。いまだ春先で、コンディションの向上が求められる段階ではあるが、本拠地での初登板だけに前回以上の内容が求められるのは必至だ。

 無論、現地アメリカ・メディアの期待は高まっている。スポーツ専門サイト『Sporting News』は、前回登板を振り返ったうえで「まだヤマモトを評価できる要素はたくさんある」と断言。「彼は4つの傑出した投球を武器としており、そのすべてが平均以上からエリート級の球種だ。ダルビッシュ有にこそ及ばないが、それでもヤマモトの球種はスポーツ界屈指のレベルにある」と強調した。

 果たして、山本は汚名返上の投球ができるか。30日(現地時間)のカージナルス戦は、ロサンゼルスでは珍しい雨予報。それだけに天候も気になるところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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