第96回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)は30日、準決勝2試合が行われる。29日は休養日で、4強入りした各校はそれぞれ打撃練習、ノックなどで調整した。雨の影響で日程が2日順延され…

 第96回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)は30日、準決勝2試合が行われる。29日は休養日で、4強入りした各校はそれぞれ打撃練習、ノックなどで調整した。雨の影響で日程が2日順延されたため、当初設けられていた準決勝翌日の休養日はなくなり、決勝は31日に行われる。

 (第96回選抜高校野球大会・準決勝 第10日〈30日〉の見どころ。丸数字は試合順)

■(1)星稜(石川)―健大高崎(群馬)

 実力は拮抗(きっこう)している。健大高崎は3試合とも左腕の佐藤龍月、右腕の石垣元気のリレーで計1失点。準々決勝で佐藤が左手の指を痛め、石垣の初先発が予想される。140キロ台後半の直球が魅力だが、立ち上がりに制球を乱すことがある。

 3試合で計9盗塁の星稜はこの隙を突いて石垣を揺さぶりたい。健大高崎の強肩捕手、箱山遥人がどう防ぐかにも注目だ。

 星稜は準々決勝で右腕の戸田慶星(けいた)が完封。エース左腕の佐宗翼を温存できた。ただ、佐宗は今大会、15回で4失点と本調子ではないだけに早めの援護がほしい。(大宮慎次朗)

     ◇

 山下智将監督(星) 「健大高崎は投手、打者すべてにおいて全国トップクラス。最少失点で接戦に持ち込みたい。試合ごとに違った選手が活躍しているので、また誰か出てくるんじゃないかと期待している」

 青柳博文監督(健) 「星稜は隙のないチーム。できれば先制して、最後は守り抜くという展開に持ち込みたい。攻撃では足を使えれば使って、使えそうになければ(犠打で)送って、という判断をしっかりしたい」