名繁殖牝馬ビワハイジの曾孫となるゼーゼマン(牡3、美浦・林徹厩舎)が、日曜中山6Rの3歳1勝クラス(芝1600m)でデビュー2連勝を狙う。  ゼーゼマンは父エピファネイア、母ロッテンマイヤー、母の父クロフネの血統。母は16年の忘れな草賞…

 名繁殖牝馬ビワハイジの曾孫となるゼーゼマン(牡3、美浦・林徹厩舎)が、日曜中山6Rの3歳1勝クラス(芝1600m)でデビュー2連勝を狙う。

 ゼーゼマンは父エピファネイア、母ロッテンマイヤー、母の父クロフネの血統。母は16年の忘れな草賞の勝ち馬。曾祖母は95年の阪神3歳牝馬Sの覇者であり、繁殖牝馬としても大成功したビワハイジ。したがってブエナビスタやジョワドヴィーヴル、アドマイヤオーラやアドマイヤジャパンなど、多くの重賞勝ち馬と同じ一族となる。ちなみに個性的な馬名は「アルプスの少女ハイジ」の登場人物に由来している。

 昨年11月の新馬(東京芝1600m)は出遅れたため、後方で脚をためて直線勝負。後半3Fが11秒6、11秒3、11秒2という決め手比べになったが、上がり33秒3の末脚を繰り出し、悠々と差し切り。非凡なポテンシャルを見せつけた。その後は脚元に疲れが出たため、放牧でリフレッシュ。ここでの復帰戦となった。

 勝てば春の大舞台が見えてくる一戦。休み明けで昇級戦、さらに初の右回りと課題もあるが、それをあっさりと克服できる器だ。再び圧巻のパフォーマンスを見せてほしい。