加入3季目のジョーンズリチャード剛です。 自分の武器は、なんと言ってもタックル。そこには、ラグビーに魅了された子どものころの原体験が関係しています。 小学校の時はサッカーをしていました。正直に言うと、ちょっと物足りなくて。ボールを蹴るとい…
加入3季目のジョーンズリチャード剛です。
自分の武器は、なんと言ってもタックル。そこには、ラグビーに魅了された子どものころの原体験が関係しています。
小学校の時はサッカーをしていました。正直に言うと、ちょっと物足りなくて。ボールを蹴るという点では、サッカーもラグビーも共通しているのですが、サッカーにはどこか息苦しさを感じていました。
そんな時、たまたまお父さんがテレビで見ていたラグビーに出会いました。
ルールは分からなかったけど、体の大きな選手たちが100%の力でぶつかり合う迫力にひかれました。衝突して、倒れて、それでもまた立ち上がって。ひるむことなく前に進み続ける姿が、本当にかっこいいなと思いました。
ラグビーボールに触れたのは、中学校の部活に入ってからです。実際に激しいコンタクトを経験してみると、自分に合っているスポーツは「これやな!」と、すぐに実感しました。
当時のタックル技術は全然でしたけど、体を強く当てにいくプレースタイルは、今も根本的な部分では変わってない気がします。
売りのタックルだけではなく、これからはボールキャリー(球を持って前進)などの攻撃面も伸ばしていきたい。100%のパフォーマンスを常に出せて、どの試合でも、どのプレーにも一貫性がある。そんな選手が理想です。
英国人のお父さんと日本人のお母さんに育てられたので、英語と日本語が話せます。そのことは、ラグビー選手として大きなメリットだと感じています。
ラグビーは1チームが15人で戦い、チーム全体では選手やスタッフで数十人が関わります。コミュニケーションがとても大事になってきます。
外国人選手と自分が話す時は、たくさんの情報を受け取ることができる。その情報を、日本人の選手たちに伝えていく。2カ国語を理解しているからこそ、担える役割です。言葉が通じない選手同士をつなぐ「橋」みたいになれているのかな、と。
母校・東海大の先輩でもあるリーチ・マイケル選手(東芝ブレイブルーパス東京)も英語と日本語が使えて、所属チームでも、日本代表でも、大きな存在です。リーチ選手のような働きを、自分も見習っていきたいと思っています。(構成・松本龍三郎)
じょーんず・りちゃーど・ごう 1999年生まれ、京都府出身。中学の部活でラグビーを始め、強豪の伏見工業高(現京都工学院高)へ進んだ。東海大では主将を務め、2022年に静岡ブルーレヴズ加入。ポジションはフランカー。身長177センチ、体重93キロ。性格は「人見知り」という。