28日に予定されている第96回選抜高校野球大会の準々決勝で、星稜(石川)が午前8時半開始の第1試合に登場する。石川県勢として初めての選抜4強入りをかけ、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で阿南光(徳島)と対戦する。 27日、同市内の野球場に集ま…

 28日に予定されている第96回選抜高校野球大会の準々決勝で、星稜(石川)が午前8時半開始の第1試合に登場する。石川県勢として初めての選抜4強入りをかけ、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で阿南光(徳島)と対戦する。

 27日、同市内の野球場に集まった星稜の選手たちは、青空の下で屋外練習に励んだ。阿南光は2回戦で熊本国府(熊本)に完封勝利を収めている。「(阿南光は)投手がよく、少ないチャンスになる」と星稜の山下智将監督(42)はみる。

 石川県勢は選抜大会で過去8回、準々決勝に進んだが、いずれも敗退している。星稜は2022年以来、5回目の準々決勝進出だ。山下監督は「選手には言っていないが(初の4強入りへの思いは)ある。何とかそこを突破したい」と語った。

 芦硲(あしさこ)晃太主将(3年)は「プレッシャーはない、と話してきたが、明治神宮大会の優勝校として周りからの声を耳にすると、『見えない荷物』を背負っている気がした。接戦を経験するなか、楽しんでやることが一番だと思い、自分から攻めていく気持ちでいる」と話した。

 1回戦は田辺(和歌山)、2回戦は八戸学院光星(青森)を相手に接戦を制した。持ち味の「耐えて勝つ」野球で準々決勝に臨む。(小崎瑶太)