23歳の若武者が快挙なるか。デビュー5年目の原優介騎手が、ドバイワールドカップ(北半球産4歳上、南半球産3歳上・首G1・ダ2000m)のウィルソンテソーロ(牡5、美浦・小手川準厩舎)で重賞初制覇を狙う。  原騎手は20年にデビュー。泉谷…

 23歳の若武者が快挙なるか。デビュー5年目の原優介騎手が、ドバイワールドカップ(北半球産4歳上、南半球産3歳上・首G1・ダ2000m)のウィルソンテソーロ(牡5、美浦・小手川準厩舎)で重賞初制覇を狙う。

 原騎手は20年にデビュー。泉谷楓真騎手や秋山稔樹騎手の同期で5年目を迎えている。ルーキーイヤーは3勝に終わったが、2年目以降は16勝、14勝、26勝。そして今年は早くも7勝と、自己最速ペースで白星を重ねている。その活躍を支えているのは師匠の小桧山悟調教師(今年3月に引退)、小桧山調教師の弟子である小手川準調教師と青木孝文調教師、さらには「テソーロ」の冠号で知られる了徳寺健二ホールディングスのサポートだ。

 今回のパートナーであるウィルソンテソーロは重賞3勝の実力馬。小手川厩舎×了徳寺健二ホールディングスのタッグとなる。原騎手は昨年のチャンピオンズCで初騎乗。出遅れて後方からとなったが、慌てずにインコースで脚をためると、直線で大外から強襲。レモンポップには届かなかったものの、12番人気の低評価を覆して2着に健闘した。続く東京大賞典では一転、絶妙なスローペースの逃げから2着に粘走。同馬主のダート王・ウシュバテソーロとのワンツーフィニッシュを決めた。

 原騎手は2月3日の東京4Rで落馬して腰と左足を負傷。その影響もあって、前走のフェブラリーS(8着)では手綱を松山弘平騎手に譲ったが、世界の大舞台で再コンビが叶った。ここまでJRAの重賞では21戦して2回の2着が最高。海外G1で重賞初制覇となれば快挙中の快挙となる。日本はもちろん、海外のファンにも「Yusuke Hara」の名前を知らしめてほしい。