プロサッカー選手でNowDo株式会社代表取締役社長の本田圭佑が3月25日、同社の鈴木良介取締役副社長とともに埼玉スタジアム2002で記者会見に出席。自身が発起人となっている大会『4v4』の新レギュレーションなどや未来に向けた構想などを発表…

 プロサッカー選手でNowDo株式会社代表取締役社長の本田圭佑が3月25日、同社の鈴木良介取締役副社長とともに埼玉スタジアム2002で記者会見に出席。自身が発起人となっている大会『4v4』の新レギュレーションなどや未来に向けた構想などを発表した。

【映像】本田圭佑が『4v4』の新構想を発表

 2023年にスタートした『4v4』は、10歳以下の子供を対象に4対4で争う新しい全国大会。10分1本勝負、交代は自由、ショットクロックは20秒、自陣からのゴールは無効のためGKが積極的に攻撃参加可能、相手陣地でのゴールとオウンゴールは2点、相手陣地のペナルティーエリア内からのゴールは3点、大人の監督やコーチは禁止など、独自性に溢れたルールの中で競い合う。

 2023年の第1回大会は子供たちの地方予選と全国大会、そして本田や長友佑都など日本代表経験者たちが出場したスペシャルマッチ&レジェンドマッチが、大きな話題となった。

 そして、第2回大会となる2024年シーズンは新しいレギュレーションを導入。年代はU-10に加えてU-12を新設する。1チームは7人まで所属可能で、全国大会のJAPAN CUPは12月末に開催される。U-12の新設について、本田は会見で次のように語った。

「最初は全国大会がないU-10で始めることに意義を見出していて、U-12の新設は議論になりました。6年生になるとサッカーは人数が増えるので、4v4の経験がサッカーにも活かせると思っています。JFAの全国大会に出られない選手もいますので、4v4で是非とも全国大会を目指して頑張ってほしいです。例えば早熟の子たちも、サッカーのようにパワーやスピードだけでは難しい。4v4は細かいテクニックや連携が求められます。その意味では、JFAが主催する大会とは違った意味でのショーケースにもなりうると思っています」

 本田が4v4の47都道府県での全国展開にこだわるのは、現代の機会格差を憂いるからでもある。

「第1回大会は、レベルが地域によって偏っていた印象がありました。スポーツに限らない話ですが、今の日本には機会格差があって、それが実力格差に繋がっています。去年は優勝したのも東京のチームでしたし、ベスト16とベスト8の段階でほぼ半分が東京のチーム。地方のチームにはこの現状をひっくり返してほしいなと思っています」

 また、本田は4v4の価値をサッカーの質向上のみならず、人間形成にも置いている。

「大会に参加する子供たちには日本代表を目指してほしいですが、それ以上のビジョンを持っている。とくに考えてプレーすることに価値を知ってほしい。親御さんたちからは、『自分の子供がこんなに試合中に喋ると思わなかった』という素晴らしいフィードバックをもらった。将来的にサッカー選手になれなくても、有意義なことだと思います」

 さらに本田は会見で、4v4の新しい構想も発表。「実はアジア展開を考えています」と語り、次のように説明した。

「2024年はアジアで可能な範囲で4v4を展開して、それぞれの代表チームを決めたい。そして、2025年は小規模なアジアカップをやりたいと思っています。まだ不確定な部分も多いですが、やろうと思って話を進めています。この年代はアジア大会がないので、非常に有意義なものになるはずです。7、8か国にアプローチしています。国によって状況がまったく違いますが、詳細が決まったら発表したいと思います」

(ABEMA NEWS)