(25日、第96回選抜高校野球大会1回戦 日本航空石川0―1常総学院) 「ガンバレ能登!!」。日本航空石川の応援席には被災地にエールを送る横断幕が掲げられた。小雨が降る中、詰めかけた応援団が声をからした。■被災地に元気を届けてくれた 石川…

 (25日、第96回選抜高校野球大会1回戦 日本航空石川0―1常総学院)

 「ガンバレ能登!!」。日本航空石川の応援席には被災地にエールを送る横断幕が掲げられた。小雨が降る中、詰めかけた応援団が声をからした。

■被災地に元気を届けてくれた

 石川県能登町出身で野球部卒業生の榎木慶一郎さん(18)は「一緒にプレーをしていた後輩たちが、大舞台で力を出し切ってほしい」と訪れた。チームは惜敗したが「自分たちの野球をやっていた。かっこよかった」。

 輪島高校(同県輪島市)野球部員の姿もあった。主将の中川直重(なおしげ)さん(3年)は輪島市で被災し、金沢市内の避難所で生活する。「被災地にも元気を届けてくれた。自分たちも夏に向けて頑張りたい」

 チーム全体で練習できるのは休日だけ。他の日はそれぞれの避難先で練習している。輪島市で暮らすマネジャーの志田心湖(ここ)さん(3年)は「プレーする姿に元気をもらいました。私たちも早くみんなで練習できるようになったらいいな」と話した。(大蔦幸、上田雅文)