第96回選抜高校野球大会は24日、予定されていた第6日の1回戦1試合と2回戦2試合が天候不良で中止となった。2日連続の中止は第82回大会(2010年)以来、14年ぶり。試合をする予定だった6校の選手たちは、はやる気持ちを抑えての調整に腐心…

 第96回選抜高校野球大会は24日、予定されていた第6日の1回戦1試合と2回戦2試合が天候不良で中止となった。2日連続の中止は第82回大会(2010年)以来、14年ぶり。試合をする予定だった6校の選手たちは、はやる気持ちを抑えての調整に腐心した。

 日本航空石川の2年生エース蜂谷逞生(たくま)は「また雨か。すごく集中していたのでちょっと残念」と苦笑いした。前日の中止日は、宿舎で休む中でも試合のことを考えて、気を抜かないようにしていたという。「良い状態でいるので、投げたい気持ちでいっぱい」。打率4割超を誇る武田勇哉を中心とした常総学院打線に対し、「甘く入ったら捉えられる。持ち味のまっすぐで押す投球ができたら」。

 前日は打撃練習がメインだった常総学院はこの日、投手陣がブルペンで投げ込んだ。ただ、エースの小林芯汰は練習量が足りなかったようで、「トレーニングをやってから宿舎に帰りたい」。投手としてプロ野球の日本ハムや横浜(現DeNA)などで16年間プレーした島田直也監督は「プロでも先発投手が2日連続で(登板)延期というのは、なかなかない」と笑う。「自分は中継ぎだったので……。見てきた経験を投手陣には伝えたい」