第96回選抜高校野球大会は24日、予定されていた第6日の1回戦1試合と2回戦2試合が天候不良で中止となった。2日連続の中止は第82回大会(2010年)以来、14年ぶり。試合をする予定だった6校の選手たちは、はやる気持ちを抑えての調整に腐心…

 第96回選抜高校野球大会は24日、予定されていた第6日の1回戦1試合と2回戦2試合が天候不良で中止となった。2日連続の中止は第82回大会(2010年)以来、14年ぶり。試合をする予定だった6校の選手たちは、はやる気持ちを抑えての調整に腐心した。

 八戸学院光星(青森)のエース左腕、洗平(あらいだい)比呂(3年)はキャッチボールで指先の感覚を確認した。「ユニホームに着替えてから中止を知った。気合が入っていたので残念」。18日の関東第一(東京)との1回戦は9回2失点、156球の力投だった。2日連続の順延も「自分としてはラッキー。(試合後)2日ぐらいは疲れがあったが、やっと抜けてきた」。宿舎では、ゆっくり昼寝して体を休める。

 星稜(石川)の左腕、佐宗翼は「中止で朝に一瞬気持ちは落ちたけど、すぐに明日があるので練習から気合を入れた」。この日は、軽めのキャッチボールで調整した。相手の八戸学院光星は、複数の好左腕を擁する。「世代を代表するような速い球を投げる左腕と投げ合えるのはうれしい。近くで見て学べることを学びたい」と話しつつ、「低めに制球する自分の投球で勝ちきりたい」と闘志を燃やした。