第96回選抜高校野球大会で宇治山田商(三重県伊勢市)は、2回戦第3試合で6年ぶり2回目出場の中央学院(千葉)と対戦する。山商の村田治樹監督と中央学院の相馬幸樹監督に試合のポイントや鍵をにぎる選手、意気込みなどを聞いた。 ――相手の印象は …

 第96回選抜高校野球大会で宇治山田商(三重県伊勢市)は、2回戦第3試合で6年ぶり2回目出場の中央学院(千葉)と対戦する。山商の村田治樹監督と中央学院の相馬幸樹監督に試合のポイントや鍵をにぎる選手、意気込みなどを聞いた。

 ――相手の印象は

 村田 蔵並龍之介投手、臼井夕馬投手、颯佐心汰(さっさここた)投手の好投手3人がいて、走れる選手が多い。小技を利かせつつ、思い切ったスイングもしてくる。バランスが取れてレベルが高い印象だ。

 相馬 三重県の伝統校で、攻撃面でのバリエーションなど工夫した戦術がたくさんある。

 ――警戒する選手は

 村田 みんなストライクを見送らず思い切り振ってくる。一人ひとり丁寧に打ち取る必要がある。

 相馬 複数の投手がいて、各投手をどうやって攻略するかだ。みんなバランスよく投げ込んでくる。

 ――理想の展開と対策は

 村田 まずは接戦に持ち込みたい。打ち取って点を与えない。各回の先頭打者には、四球を恐れずしっかり投げ込んでいかせたい。

 相馬 先制点を取り、自分たちの野球ができるようにしたい。シンプルな考え方にもっていけるかだ。

 ――現在のチーム状態は

 村田 初戦の疲れは残っていないと思う。練習の動きを見ながら次戦に向けてを考えたい。

 相馬 守備陣、投手陣ともに非常にいい状態だ。

 ――打撃、守備で鍵を握る選手は

 村田 各試合ごとに、投手と打者で合う合わないがある。球速が上がれば、比較的上位打線かなと思う。ミートがうまい上位打者が出塁すれば、中軸以降の振れる打者で返すことができる。つながないと点は入らない。守備はセンターラインを中心にしっかり守ること。投手がいかに制球よく投げられるかにもかかっている。

 相馬 初戦はあまり波に乗れていなかった中村研心主将がやってくれれば、攻撃に厚みがでる。守備では、捕手の飯山成夢(なるむ)選手に期待したい。

 ――意気込みは

 村田 相手の特徴を理解した上でゲームができれば接戦に持ち込めると思う。相手も複数投手による継投なので、各投手の初イニングにプレッシャーをかけたい。ひるまず、ぶれずに最後まで選手たちがやり切れるようにもっていきたい。

 相馬 千葉県の代表として、1戦でも多く勝つことが使命。うちの野球をしっかりとやりたい。(菊地洋行)