【群馬】第96回選抜高校野球大会で健大高崎は、8強入りをかけて明豊(大分)と対戦する。ともに初戦を継投して無失点で勝ったチーム。今大会から導入された「低反発バット」の影響もあり、ロースコアの試合展開となりそうだ。 健大高崎は学法石川(福島…

 【群馬】第96回選抜高校野球大会で健大高崎は、8強入りをかけて明豊(大分)と対戦する。ともに初戦を継投して無失点で勝ったチーム。今大会から導入された「低反発バット」の影響もあり、ロースコアの試合展開となりそうだ。

 健大高崎は学法石川(福島)を4―0で破った。エース左腕の佐藤龍月(りゅうが、2年)が変化球を低めに集め、七回まで被安打はわずかに2。毎回の九つの三振を奪った。八回からは石垣元気(2年)が登板。直球は147キロを記録するなど、状態の良さをアピールした。

 出場32校中トップの4割近い打率を誇る打線は、終盤に力を発揮した。七回に佐々木貫汰(3年)、田中陽翔(3年)、箱山遥人(3年)の適時打で3点を追加し、一気に相手を突き放した。いずれも低く鋭い打球で内野を破った。

 佐々木は「低反発バットに変わり、飛距離ではなく、低い打球を意識してきた。明豊戦も接戦になると思うので、チャンスを逃さないようにしたい」。青柳博文監督は「(低反発バットに変わり)なかなか安打や長打はでない。初戦のように粘り強く戦えれば」と話した。(吉村駿)