第96回選抜高校野球大会の大会本部は23日、天候不良のため、予定していた3試合を中止すると発表した。大会日程は1日ずつ順延され、決勝は31日の予定。 この日予定されていたのは、1回戦最後のカードの日本航空石川―常総学院(茨城)と、2回戦の…

 第96回選抜高校野球大会の大会本部は23日、天候不良のため、予定していた3試合を中止すると発表した。大会日程は1日ずつ順延され、決勝は31日の予定。

 この日予定されていたのは、1回戦最後のカードの日本航空石川―常総学院(茨城)と、2回戦の八戸学院光星(青森)―星稜(石川)、熊本国府―阿南光(徳島)。

■日本航空石川「泥臭く元気に」

 日本航空石川は打撃練習を中心に体を動かした。主将の宝田(ほうだ)一慧(いっけい)は「準備する時間が延びたとプラスに捉えたい」。常総学院の印象については「投手も打者もバランスよく、本当に良いチーム。自分たちも負けじとし粘って勝ち切りたい」と意気込む。

 元日の能登半島地震で学校が被災して以降、周囲から多くのサポートを受けた。「(試合当日も)いろんな人が応援してくれると思う」と語り、「まずはしっかり自分たちの野球をする。その中で、泥臭く元気にプレーするところを球場でもテレビでも伝えられたら」と話した。

■常総学院「雨の中の試合は想定してきた」

 常総学院(茨城)は投球練習やティー打撃などで調整した。島田直也監督は「楽しみにしてたんですが、天候には勝てなかった」と苦笑い。昨秋の公式戦でのチーム打率3割4分3厘の打線に自信を持ち、今大会から導入の低反発バットについては「特に印象はない。これまで通りセンター返しを心がけたい」。

 24日も悪天候が予想されるが、主将の若林佑真は「雨の中での試合は想定して練習してきた。足場を固めて落ち着いてプレーすることが大事」。宿舎に戻って休養し、夜は公園で素振りして本番に備える。