選抜高校野球大会で、能登半島地震で被災した日本航空石川と、近江(滋賀県彦根市)の吹奏楽部員が、合同で100人規模の演奏に臨む。23日の1回戦で、常総学院(茨城)と対戦する日本航空石川。22日、近江高校で合同練習に励んだ。被災地へもエールを…

 選抜高校野球大会で、能登半島地震で被災した日本航空石川と、近江(滋賀県彦根市)の吹奏楽部員が、合同で100人規模の演奏に臨む。23日の1回戦で、常総学院(茨城)と対戦する日本航空石川。22日、近江高校で合同練習に励んだ。被災地へもエールを送る意気込みだ。

 近江の吹奏楽部顧問、樋口心さんと、日本航空学園理事長補佐との交流が発端になった。この日の合同練習で、生徒たちは応援歌やポップスの曲などを次々に奏でた。徐々に打ち解け、笑顔がはじけた。

 近江の部長、三國萌桃乃さんは「全力で応援したい。一緒に一つの音楽をつくりあげたい」。輪島市出身で日本航空石川の部長、九尾結月さんは地震の影響でしばらく練習できなかったという。「演奏が楽しみ。被災した皆さんに少しでも元気と笑顔をもたらすことになれば」と話した。(藤井匠)