今週の土曜日は、中山競馬場で日経賞(GII・芝2500m)が行われます。  過去10年の日経賞を見ると、前走の人気に惑わされない事が的中の秘訣と言えます。過去10年の日経賞では前走4番人気以下の馬が6勝2着5回3着5回と良績を残していま…

 今週の土曜日は、中山競馬場で日経賞(GII・芝2500m)が行われます。

 過去10年の日経賞を見ると、前走の人気に惑わされない事が的中の秘訣と言えます。過去10年の日経賞では前走4番人気以下の馬が6勝2着5回3着5回と良績を残しています。一方、前走で3番人気以内と多くの支持を集めていた馬は4勝2着5回3着5回と劣勢。

 前走で人気を集められていない馬でも十分にチャンスのある一戦ですが、前走4番人気以下の複勝回収率は44%と低くなっています。前走で人気になっていないからと言って、手あたり次第に買ってしまうと損をする可能性が高く、しっかりと吟味した上で取捨選択は決めたいところです。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
7歳以上で前走5番人気以下(ただし、前走GI出走馬は除く)
[0-0-0-27]複勝率0%
ウインエアフォルク、クロミナンス
※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。

 上位人気が予想されるクロミナンスが該当しました。

 前走で人気になっていない馬でも上位争いに絡む可能性のある日経賞ですが、7歳以上の高齢馬は苦戦傾向にあります。特に前走がGI以外で5番人気以下だった馬は悲惨な成績となっています。

 前走で今回よりも格上のGIだった場合は、メンバーレベルも高いですし人気になっていなくても仕方ない面があります。しかし、今回と同格もしくは格下のレースに出走しながらも、多くの支持を集められていない7歳以上の馬には好走例がありません。

 高齢馬に関しては前走で多くの人気を集められる十分な実績が必要不可欠と言えるかもしれません。若い年齢に良績が残る一戦ですし、その中で好走できる高齢馬は十分な実績を持っている実力馬に限られるのかもしれません。

 該当馬のクロミナンスは今年で7歳。前走はGIIに出走し5番人気。これまでに目立った実績もありませんし、過去10年の日経賞での傾向を見ると人気でも強く推しづらい面があります。配当妙味もそれほどないですし、本馬を軽視する方が得策と言えるかもしれません。

 重賞レースの参考に、是非お役立てください。