(第96回選抜高校野球大会1回戦 第6日〈24日〉の見どころ。丸数字は試合順)■(1)日本航空石川―常総学院(茨城) 優勝経験がある常総学院が総合力で有利か。打線は、昨秋の打率が4割超で2本塁打の武田勇哉を軸に切れ目がない。右腕の小林芯汰…

 (第96回選抜高校野球大会1回戦 第6日〈24日〉の見どころ。丸数字は試合順)

■(1)日本航空石川―常総学院(茨城)

 優勝経験がある常総学院が総合力で有利か。打線は、昨秋の打率が4割超で2本塁打の武田勇哉を軸に切れ目がない。右腕の小林芯汰は140キロ台の速球で奪三振力が高い。

 日本航空石川は長打に勝機を見いだしたい。中村隆監督はキーマンに4番の荒牧拓磨を挙げ、「彼が打つとチームは乗る」。能登半島地震で被災した地元の期待も背負うだけに、球場の雰囲気を変える一打を放ちたい。

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 (第96回選抜高校野球大会2回戦)

■(2)八戸学院光星(青森)―星稜(石川)

 星稜は1回戦、4盗塁で田辺(和歌山)をかき回すなど、そつのない攻撃ができる。代打で途中出場した中島幹大が2安打、九回に同じく代打で出場した東汰生が決勝の2点適時打を放つなど、選手層にも厚みがある。

 八戸学院光星は調整の難しい開幕試合を延長タイブレークで勝ち上がった勢いがある。9回2失点だった注目投手の洗平(あらいだい)比呂ら、3人の左腕でいかに星稜の打線を抑えるか。

■(3)熊本国府―阿南光(徳島)

 阿南光は1回戦、各打者の鋭い振りが目をひいた。低反発の新バットでも振り負けず、10安打11得点で東海王者の豊川(愛知)を下した。2安打を放った福嶋稟之介、3安打4打点の西村幸盛の1、2番コンビを先頭に、1回戦同様、早い回で得点できるか。

 対照的に熊本国府は堅守。延長10回タイブレークの末、サヨナラで近江(滋賀)を下した1回戦、野手陣は無失策だった。右腕坂井理人から左腕の植田凰暉への継投機もポイントになる。