【栃木】第96回選抜高校野球大会に2年連続12回目の出場を果たした作新学院は、22日(大会5日目)の第1試合で神村学園(鹿児島)と対戦する。神村学園は昨夏の甲子園で4強入りした強豪校で、接戦になりそうだ。試合を前に両校の監督に相手校の印象…

 【栃木】第96回選抜高校野球大会に2年連続12回目の出場を果たした作新学院は、22日(大会5日目)の第1試合で神村学園(鹿児島)と対戦する。神村学園は昨夏の甲子園で4強入りした強豪校で、接戦になりそうだ。試合を前に両校の監督に相手校の印象や勝負のポイントを聞いた。

 ――相手校の印象と注目選手を教えてください。

 神村学園・小田大介監督 注目はもちろん、エースの小川哲選手。これまでの試合映像をみたなかでは、石毛選手もいい投手だ。打線も1番の小森主将をはじめ、バラエティー豊か。昨秋の関東大会で活躍した選手が、その後の明治神宮大会では控えに回るなどチームの総合力の高さ、層の厚さを感じる。

 作新学院・小針崇宏監督 昨夏の甲子園で活躍した選手たちがさらに成長し、この春に臨んでいる。一方、うちの選手たちは甲子園は初めてで、挑戦者の立場。相手選手をどうみるかというよりもできる準備を一人ひとりがやっていくことが大切だと思う。いい打者がそろっているので、小川や石毛がどう向かっていけるかが課題だ。

 ――どんな戦いをイメージしていますか。

 小田監督 無駄な失点を無くして粘り強く守り、ワンチャンスをものにできるような形にもっていきたい。チーム力で勝負したい。先取点を取って試合を有利に運び、相手にプレッシャーを与えたい。

 小針監督 理想的にはいかないと思うので、イメージはしていないが、できれば前半五回までをいい雰囲気で進んでいきたい。バッテリーを中心に守り、打線はしつこく、つないでいく野球ができるかがポイントになる。まだまだ技術がない分、チームで戦うことが大事になる。

 ――相手投手をどう攻略しますか。

 小田監督 小川選手は大会屈指の好投手。(選手には)積極的に振らせていきたい。

 小針監督 球威もあるし変化球のキレもいい。負けないようにバットを振っていくが、球の見極めも大切になる。

 ――今大会から導入された新基準バットの使い心地はどうですか。

 小田監督 まず、持ったときの細さが印象的だった。飛距離も5~10メートルは短くなっている。小川選手の球威のある球を、細いバットで芯に当てられるかが課題だ。

 小針監督 やはりより効果的にコンパクトに振らないといけない、という感じだろうか。

 ――大会での目標を聞かせてください。

 小田監督 もちろん日本一を目標に掲げている。作新さんも同じ指導方針だと思うが、人間的成長なくして技術の成長はない。チーム力、人間力が問われる戦いだ。作新さんに全力で当たりたい。

 小針監督 全国大会で1試合をやりきること、またそこで勝利することはとても難しいことだと思う。マネジャーを含めてチーム47人がこの甲子園球場でひとつになって戦うことが、目標だ。(高橋淳)