18日に開幕した第96回選抜高校野球大会。報徳学園(兵庫県西宮市)は大会5日目の第3試合(22日午後2時開始予定)で、愛工大名電(愛知)と対戦する。互いに選抜大会優勝の経験を持つ伝統校同士の戦い。報徳学園の大角(おおすみ)健二監督と、愛工…

 18日に開幕した第96回選抜高校野球大会。報徳学園(兵庫県西宮市)は大会5日目の第3試合(22日午後2時開始予定)で、愛工大名電(愛知)と対戦する。互いに選抜大会優勝の経験を持つ伝統校同士の戦い。報徳学園の大角(おおすみ)健二監督と、愛工大名電の倉野光生監督に、意気込みや勝負のポイントを聞いた。

 ――今のチームの状態は

 大角 けが人もなく順調。昨年秋は投手と守備を中心に勝ち、大量得点はないが、負けない野球を継続している。打撃は水物だ。

 倉野 けが人やスランプの選手もいないのでベストの状態で臨める。大阪入りしてから、練習試合で勝ったり負けたり。冬を挟んで試合感覚が不足しているが、開き直るしかない。

 ――理想の試合展開は

 大角 県大会も同じだが、初戦は何が起こるか分からない。予想ができず、何があってもいいように気持ちの準備をしたい。

 倉野 両校を戦力的に見れば、ロースコアの投手戦になると予想される。だが試合は(実際にやってみないと)分からない。

 ――自分のチームのキーマンは

 大角 間木投手と今朝丸投手がどれだけ対応できるか。捕手の徳田選手が2人をどのように導いてくれるかが鍵を握っている。

 倉野 いずれも3年生の大泉、伊東、古谷の3投手が中心。攻撃では1番打者の山口、3番石見、4番石島ら上位打線がどれだけ攻められるかだと思う。

 ――相手チームで警戒している選手は

 大角 エース左腕の大泉投手と、遊撃手の石見選手。大泉投手は打撃もいいと聞いている。

 倉野 今朝丸投手とエースの間木投手。

 ――大会5日目で調整期間が長いが

 大角 今からバタバタしてもしょうがない。コンディションを最も重視して、調整をしていきたい。

 倉野 練習量が減ってしまうので、球場に足を運んだり中継を見たりして、甲子園球場に慣れたい。

 ――最後に意気込みを

 大角 相手は投手力、攻撃力、走力など総合的に力がある。昨秋の県大会で優勝し、冬に練習をしてきた成果を披露する場と考えて、存分に楽しみたい。

 倉野 相手は好投手だが、こちらは細かい作戦をするよりも、正攻法で攻めたい。選手たちが前向きに、積極的に攻める試合が望ましい。(森直由)