(第96回選抜高校野球大会1回戦 第3日〈20日〉の見どころ。丸数字は試合順)■(1)創志学園(岡山)―別海(北海道) 創志学園は、秋の公式戦で1、2番に入った亀谷理仁と後藤龍太朗が攻撃のリズムをつくる。ともに3割超の高打率を残した。秋11…

(第96回選抜高校野球大会1回戦 第3日〈20日〉の見どころ。丸数字は試合順)

■(1)創志学園(岡山)―別海(北海道)

 創志学園は、秋の公式戦で1、2番に入った亀谷理仁と後藤龍太朗が攻撃のリズムをつくる。ともに3割超の高打率を残した。秋11試合で9四死球と選球眼の光る杉山大宙ら下位打線にも出塁できる選手がいる。

 21世紀枠で出場の別海はエース堺暖貴が柱だ。右横手投げで、打たせて取るタイプ。6試合で5失策と安定した野手陣がもり立て、ロースコアの展開に持ち込みたい。

■(2)山梨学院―京都外大西

 山梨学院は好打者の黒沢后琉が目をひく。秋9試合で打率4割4分1厘、12盗塁。1番打者として文句なしの活躍だ。チームは1試合あたり5個近い四死球を記録するなど出塁への意識が高い。

 京都外大西のエース田中遥音は秋10試合で7完投。19失点したが、自責点は12にとどまった。大阪桐蔭との近畿大会決勝でも失策絡みで失点し競り負けただけに、野手陣が無駄な失策を防げるかがカギだ。

■(3)耐久(和歌山)―中央学院(千葉)

 対照的な投手起用をする2校の顔合わせになった。

 耐久のエース冷水(しみず)孝輔は秋の公式戦全9試合で完投。78回で24与四死球と制球力が持ち味だ。体調不良もあって調整が遅れ気味だったが、調子がどこまで戻っているか。

 中央学院は蔵並龍之介と臼井夕馬の両右腕を中心に継投策で秋を戦った。特に蔵並は鋭いフォークを決め球に43回で44奪三振。注目の本格派右腕だ。