(19日、第96回選抜高校野球大会1回戦 明豊1―0敦賀気比) 明豊(大分)の先発左腕・寺本悠真は、初めての甲子園のマウンドで持ち味を発揮した。一回、緊張から球が上ずり、先頭への四球から1死二塁。ここを無失点でしのぐと、「二回からは普通に…

 (19日、第96回選抜高校野球大会1回戦 明豊1―0敦賀気比)

 明豊(大分)の先発左腕・寺本悠真は、初めての甲子園のマウンドで持ち味を発揮した。一回、緊張から球が上ずり、先頭への四球から1死二塁。ここを無失点でしのぐと、「二回からは普通に投げられた」。

 身長166センチと小柄な2年生は、打者の右左を問わず内角を突く制球力と度胸が光る。七回途中まで敦賀気比(福井)の打者25人を相手に散発3安打。奪った三振は一つだけだった。

 それでも川崎絢平監督は「百点に近い投球。打たせて取ることが、かえって内野陣の動きをよくしてくれた」と評価。本人も「(継投したエースの)野田(皇志(こうし))さんがいてくれるので、全力で行ける。任されたところはしっかり抑えたい」とさらなる活躍を誓った。