【大分】第96回選抜高校野球大会の開会式が18日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)であり、3年ぶり出場の明豊の選手20人は、腕をしっかりと振って行進した。 開会式は午前9時に始まり、前年優勝の山梨学院を先頭に選手たちが入場。冷たい風が吹く肌…

 【大分】第96回選抜高校野球大会の開会式が18日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)であり、3年ぶり出場の明豊の選手20人は、腕をしっかりと振って行進した。

 開会式は午前9時に始まり、前年優勝の山梨学院を先頭に選手たちが入場。冷たい風が吹く肌寒い天気の中、明豊は4番目に登場した。能登半島地震で大きな被害を受けた石川県から出場の星稜、日本航空石川がアナウンスされると、スタンドからはひときわ大きな拍手が送られた。

 明豊の山内真南斗主将(3年)は「すごく寒かった」と開会式を振り返り、「自分が思い描いている甲子園が戻ってきたと感じた。スタンドを見て、この歓声の中で野球ができることをうれしく思うし、楽しみ」と話した。大会第2日の試合を控え「気持ちは高ぶっている。目標の日本一だが、初戦を勝たないことには始まらない。まずは勝つ準備をしっかりやっていきたい」と抱負を語った。

 明豊は19日の第2試合(午前11時半開始予定)で、4年連続出場の敦賀気比(福井)と対戦する。(大村久)

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 明豊の川崎絢平監督と敦賀気比の東哲平監督に、相手チームの印象や試合への意気込みを聞いた。

 ――相手校の印象は

 川崎(明豊) 核になる投手がいて、打撃陣も足が速い打者、長打が打てる打者と非常にバランスがとれた印象。走攻守という意味で高いレベルにある。

 東(敦賀気比) エース野田、一ノ瀬中心にすごくいい。打者も1~3番、いい打者がそろっている、まとまったいいチームだな、という印象がある。

 ――チームの調子は

 川崎 けが人もなく順調に緊張感も出てきた。いい状態でゲームに入れる。

 東 だんだんといい動きになってきた。上がってきているかなという感じ。

 ――試合のカギは

 川崎 どれだけ失点を少なくできるか。継投のタイミングと、投手陣を含めた守りがきっちりできるかどうか。

 東 無駄な失点を防ぎたい。まずは投手陣がしっかりと試合をつくることが大事。あとはどう踏ん張ってくれるか。

 ――低反発バットに変わった影響は

 川崎 スタイルは大きく変えていない。采配を含め、今までのままの攻め方とかイメージはそんなに変えずにやっていきたい。

 東 なかなか走者が出ないので、難しい。盗塁してアウトになるより、しっかり送って1本で、という感じになってくる。

 ――常連校同士の対戦になるが

 川崎 やってきたことをどれだけ発揮できるか。まだ夏に取り返すチャンスもあるので、失敗しても、また練習すればいいぐらいの気持ちで思い切ってやりたい。

 東 4年連続出場だが、3年連続1回戦負け。調整が難しい時期もあったが、今年はある程度動ける準備はしてきたので。何とか初戦を勝ち上がりたい。

 ――試合への意気込みは

 川崎 失点は3点未満を目指す。後半の勝機を見いだせるように、試合の序盤はいつも通り入ることに重点を置き、1打席目、1球目を大事にしていきたい。

 東 (強い)打線があるチームじゃないので、ミスを少なくし、ミスが出ても全員でしっかりとカバーをして、失点を抑えたい。ロースコアで、最後に1点でも多く取って勝ちたい。(大村久)