毎年3月末に開催される春のスプリント王を決める高松宮記念(4歳上・GI・芝1200m)はドバイミーティングと同じ週の開催となることが多い。しかし、今年は違う。高松宮記念は3月24日だが、ドバイミーティングは3月30日。高松宮記念が3月開…

 毎年3月末に開催される春のスプリント王を決める高松宮記念(4歳上・GI・芝1200m)はドバイミーティングと同じ週の開催となることが多い。しかし、今年は違う。高松宮記念は3月24日だが、ドバイミーティングは3月30日。高松宮記念が3月開催となった00年以降、ドバイミーティングが中止となった20年を除くと、異なる週の開催となるのは07年、12年、13年、18年、19年に続いて5年ぶり6回目となる。

 このことが名手の高松宮記念参戦を実現させた。C.ルメール騎手である。意外かもしれないが、これまでドバイ遠征も多かったことから高松宮記念に騎乗したのは僅かに2回のみ。16年のアルビアーノが3着、19年のロジクライが8着だった。しかしながら今年は有力候補のトウシンマカオ(牡5、美浦・高柳瑞樹厩舎)に騎乗予定。テン乗りとなる点がカギだが、これまでで一番のチャンスといえる。

 ルメール騎手はJRAの平地GI24レースの完全制覇に向けて、残すは3レースのみとなっている。施行時期が早い順に高松宮記念、大阪杯、朝日杯FS。この中で最も騎乗回数が少ないのは高松宮記念だから、最難関といっていいだろう。貴重な機会をモノにできるかどうか、その手綱捌きから目が離せない。