第96回選抜高校野球大会が18日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕した。開会式では33年ぶり4回目の出場となる学法石川(福島)の選手20人が満面の笑みで行進。学法石川は19日の第3試合(午後2時開始予定)で、健大高崎(群馬)と対戦する…

 第96回選抜高校野球大会が18日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕した。開会式では33年ぶり4回目の出場となる学法石川(福島)の選手20人が満面の笑みで行進。学法石川は19日の第3試合(午後2時開始予定)で、健大高崎(群馬)と対戦する。

 学法石川は行進で32校中28番目に登場。練習を仕切る役割のGM(グラウンドマネジャー)を務める伊藤壱太朗・記録員(3年)が先頭でプラカードを掲げた。チームのムードメーカー大河原千晟選手(同)の「1、2」という大きな掛け声に合わせ、選手らは歯を見せながら元気よく行進した。2月下旬に左足を負傷した正捕手の大栄(おおさかえ)利哉選手(2年)も、足を引きずることなく堂々と歩いた。

 小宅善叶(よしと)主将(3年)は「(観客席の)人がすごく多い。この中でプレーできるのはこれ以上ない幸せ」と喜びをかみ締めた。初戦に向けては「相手チームは全員すごい選手。一球も隙を見せられない。最高の試合ができるよう最高の準備をしたい」と力を込めた。(酒本友紀子)