18日に開幕する第96回選抜高校野球大会。岐阜北高校2年の放送部長、古田桃香さん(17)が開会式の司会を務める。生まれつきの弱視で、左目はほとんど見えない。「自分が甲子園に立つことで、障害者には希望を感じてほしいし、健常者には障害者が秘め…

 18日に開幕する第96回選抜高校野球大会。岐阜北高校2年の放送部長、古田桃香さん(17)が開会式の司会を務める。生まれつきの弱視で、左目はほとんど見えない。「自分が甲子園に立つことで、障害者には希望を感じてほしいし、健常者には障害者が秘めている可能性を知ってほしい」と話す。

 古田さんの視力は右目も0・1以下。中学までは盲学校に通った。全国盲学校弁論大会で優勝。話すことが好きで、「放送部が強い高校に」と岐阜北を一般入試で受験して合格した。

 「触れちゃいけない話にしたくない」と入学直後の全校集会で、自ら障害のことを明かした。杖を使って歩いて登校し、教科書の小さな文字はルーペなどを使って読む。

 「目が疲れやすくて長時間読むのはつらいけど、友達との当たり前の日常が幸せです」と話す。