(プロ野球オープン戦=東北楽天ゴールデンイーグルス3―0横浜DeNAベイスターズ) DeNA打線を相手に7回無失点。楽天の早川隆久がいろいろと試しながら、プロ4年目で初の開幕投手にむけて仕上げている。 課題にあげるのが左打者対策だ。 踏み込…

(プロ野球オープン戦=東北楽天ゴールデンイーグルス3―0横浜DeNAベイスターズ)

 DeNA打線を相手に7回無失点。楽天の早川隆久がいろいろと試しながら、プロ4年目で初の開幕投手にむけて仕上げている。

 課題にあげるのが左打者対策だ。

 踏み込ませないため、オフからシュート回転して沈むフォークに磨きをかけてきた。この日は相手の先発メンバーに左打ちが6人。五回はその球で、売り出し中の新人・度会(わたらい)隆輝(ENEOS)から空振り三振を奪った。「いい感じに食い込んでくれたので良かった。左打者への落とし方としては理想かな、と」。カウント球としても使えれば投球の幅が広がる。

 この日は球数を少なくすることも頭にあった。92球で交代し、「打者は早打ちだったので、これがシーズンでできればいい」。これまで規定投球回数に達したことがない左腕は、シーズンをフルに投げ抜くことを今季の目標に掲げる。

 昨季はチーム防御率がリーグ最下位に沈み、2桁勝った投手もいなかった。エース格だった則本昂大が今季から抑えに回るため、昨季6勝の早川に求められる役割は小さくない。次回が開幕前最後の登板になる。「力感以上の球は投げられていたと思うので、もう一段上げていければ」(笠井正基)