第96回選抜高校野球大会に出場する広陵の選手たちは14日午前、JR広島駅で広島県高野連主催の壮行式に参加した。きれいな丸刈り頭の選手たちは気持ちを一新し、21年ぶりの春の甲子園優勝に向けて広島を発った。午後は、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場…

 第96回選抜高校野球大会に出場する広陵の選手たちは14日午前、JR広島駅で広島県高野連主催の壮行式に参加した。きれいな丸刈り頭の選手たちは気持ちを一新し、21年ぶりの春の甲子園優勝に向けて広島を発った。午後は、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で5年ぶりに実施された甲子園練習に臨み、汗を流した。

 壮行式で、県高野連の折田裕之会長は「目の前の一戦一戦に集中して、紫紺の優勝旗を持って帰ってくることを期待しています」と激励。広陵の只石貫太主将(3年)は「昨年の悔しさを胸に、必ず優勝する。がむしゃらにプレーして、勇気と感動を与えられるように頑張りたい」と決意を語った。

 選手らは13日の練習後、部員同士が互いにバリカンを使って、丸刈りに仕上げたという。浜本遥大(はると)選手(同)は「甲子園に移動したら刈れないので。気合を入れました」。初の甲子園出場となる草島絃太選手(2年)は「次の打者につなぐ打撃で持ち味を発揮したい」と抱負を語った。昨秋は出番が少なかったが、打撃が評価されて背番号15を手にした。甲子園では一塁手としての出場を待つ。

 甲子園練習では30分間、グラウンドの感触を確かめた。最後にマウンドに立ったのは、学生コーチに今春なった岸田賢治さん(3年)。投手だった岸田さんは「みんなに投げろと言われてうれしかった。とても緊張したけれど、しっかり投げ切れて良かった。一戦一戦、気を抜くことなく頑張って欲しい」。広陵は大会第4日の21日第2試合(午前11時半開始予定)で、高知と対戦する。(上山浩也、根本快)