第36回ランニング学会大会が23、24の両日、札幌市中央区の「かでる2・7」であり、朝日新聞デジタルで連載「心臓病と走る」を執筆する記者(56)が特別講演を行う。 大会は、頂点をめざすランニングの指導者や研究者とは「別の視点」で、ランニン…

 第36回ランニング学会大会が23、24の両日、札幌市中央区の「かでる2・7」であり、朝日新聞デジタルで連載「心臓病と走る」を執筆する記者(56)が特別講演を行う。

 大会は、頂点をめざすランニングの指導者や研究者とは「別の視点」で、ランニングの力を再認識する機会との側面がある。心臓病を抱え、その治療の一環として北海道で「のろのろジョグ」を続ける記者に声がかかった。

 23日午前11時10分~午後0時40分にある講師2人による「特別講演I」で、2人目の講師を記者が務める。「心臓病と走る 死の深淵(しんえん)からジョグして逃げる新聞記者の話」と題して話す。

 記者は2013年9月、出勤前に経験したことのない胸痛に襲われ、2日連続で倒れた。当時、45歳。札幌の北海道報道センターで警察司法キャップ(通称・道警キャップ)を務めている時だった。

 かかりつけ医は、心臓に血液を送る冠動脈の一部が狭窄(きょうさく)していることを疑い、すぐに大きな病院で検査を受けることになった。検査の結果、3本ある冠動脈のうち最も重要とされる左前下行枝の始まり付近に75%の狭窄が見つかった。