18日に開幕する第96回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催、朝日新聞社後援)に出場する三重県伊勢市の宇治山田商が13日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で30分間の公式練習に臨んだ。選手たちは本番の舞台の大きさや土の感触など…

 18日に開幕する第96回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催、朝日新聞社後援)に出場する三重県伊勢市の宇治山田商が13日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で30分間の公式練習に臨んだ。選手たちは本番の舞台の大きさや土の感触などを体感した。

 選手20人に加え、サポートメンバー、村田治樹監督や森山拓磨部長など総勢30人あまりで甲子園入りした。午後0時半、練習開始のサイレンが鳴り響くと、選手たちはベンチから一斉にグラウンドへと駆けだした。シートノックを中心に守備練習に約20分、打撃練習に約10分をかけた。

 遊撃手の伊藤大惺主将は「短い時間だが濃密で新鮮な時間だった。今まで体験した球場で一番守りやすいと思う」。一塁手の泉亮汰選手は、土と芝生の境目やファウルゾーンなどをチェック。「以前、段差で転びそうになった球場があったが、さすがに甲子園は大丈夫そう」と話した。

 右翼手の阪口諒真(りょうま)選手は「ポール際は近いが、右中間がやたら広い。普段のイメージを忘れず、足も使って守りたい」。投手陣は、それぞれマウンドに立って7球ずつ投球。エースの田中燿太(ようた)投手は「思っていたよりもマウンドが低く、土も軟らかい感じで投げやすい」と話した。

 村田監督は「選手たちの動きは悪くなかった。技術的なことよりも初戦までに試合の感覚をつかめるようにしたい」と話した。

 山商チームは16日に宿舎入りし、18日の開会式、初戦となる21日の第1試合に臨む予定だ。(菊地洋行)