メジャー3年目を迎えるカブスの鈴木誠也外野手。昨シーズンは日本人打者として3人目、右打者としては初のシーズン20本塁打をマークしたことで、今シーズンはさらなる活躍が期待されている。特に評価を高めたのはシーズン終盤に数字を残す「ストロングフ…

 メジャー3年目を迎えるカブスの鈴木誠也外野手。昨シーズンは日本人打者として3人目、右打者としては初のシーズン20本塁打をマークしたことで、今シーズンはさらなる活躍が期待されている。特に評価を高めたのはシーズン終盤に数字を残す「ストロングフィニッシュ」を決めたから。躍進を支えたのは国内3球団でプレーし、2186安打を積み上げた内川聖一だ。

【映像】キャンプ時から豪快な打球を飛ばしていた鈴木誠也

 鈴木の昨シーズンは故障からのスタート。ウェイトトレーニングを増やし、体をより大きくしてパワーをつけようとしたところでケガがあり、世界一を獲得したWBCも不参加。開幕からも出遅れた。その後も状態が上がらず、ベンチを温める時期もあったが、夏以降は調子が急上昇。さらに内川氏からアドバイスを受け始めた9月以降は打率.370、7本塁打、19打点と打ちまくった。

 好結果を受けて、内川氏は今季から鈴木のパーソナルコーチに就任。同じ右打者として通じるところも多いだろう。キャンプ中、精力的に汗を流す鈴木を見ながら内川は「去年の夏ぐらいにニューヨークで見た時は、力でも持っていこうとしたところが見えた。スイングの中にボールが入ってくるようなものが合うような気がする」と、ボールを強く叩くイメージよりも、鋭く振り抜いた中にボールが入ってくるように打っていけば、スムーズなスイングでかつ強く打球が打てるとした。

 鈴木自身、打撃フォームも固まりつつあり、自主トレも順調で表情は明るい。「去年は少し偏ったトレーニングで、ケガにつながった。今年は動きの中のトレーニングを数多く入れてきた。体重は去年の入りと変わらないですが、動きは今年が全然いい」と、手応えがある。

 同い年の大谷翔平がドジャースと10年総額7億ドル(1050億円)という超大型契約を結び、初のワールドチャンピオンに向けてオープン戦から打ちまくる中、鈴木誠也はどこまでそのバットで対抗できるか。
(ABEMA「FAN FUN MLB」)