第96回選抜高校野球大会に出場する山梨学院高校野球部の壮行会が11日、甲府市の同校であった。昨年の選抜で山梨県勢として甲子園初優勝を果たした同部に連覇を期待する声が相次いだ。 壮行会では、吉田正校長が「周囲の声に惑わされず、甲子園で自分た…

 第96回選抜高校野球大会に出場する山梨学院高校野球部の壮行会が11日、甲府市の同校であった。昨年の選抜で山梨県勢として甲子園初優勝を果たした同部に連覇を期待する声が相次いだ。

 壮行会では、吉田正校長が「周囲の声に惑わされず、甲子園で自分たちの力を発揮することだけを考えてプレーして」とあいさつ。渡辺圭一郎・県高野連会長は「紫紺の優勝旗を持って帰って、この場で報告ができることを期待する」。生徒会長の山本紅葉(くれは)さん(2年)は「優勝旗を山梨に持って帰って来てくれることを信じている」と、連覇への願いを口にした。

 選手代表の中原義虎主将と梅村団選手に花束と千羽鶴が生徒会役員から贈られた。中原主将は「少しでも、(連覇した)先輩の姿に近づけるよう、一戦一戦、全力で戦ってきます」と述べた。

 会の最後には、応援団長の遠山侑那(ゆうな)さん(1年)の指揮で、野球部以外の全校生徒約680人の応援で、送り出した。

 会の後、取材に答えた吉田洸二監督は、初戦(20日)の京都外大西戦について「投手を中心に粘り強く戦う、似たもの同士のチーム。先発投手の出来が、試合を左右するのではないか」と述べた。登板が予想されるエースの桜田隆誠投手は「投げたら全部ゼロに抑えるつもりで、行けるところまで行く」と意気込んだ。

 選手たちは13日朝、甲子園に向かい、18日に予定されている開会式に臨む。(三宅範和)