今夏の第106回全国高校野球選手権大会のキャッチフレーズコンクール(朝日新聞社、朝日放送テレビ、朝日放送ラジオ主催、日本高等学校野球連盟後援)で、京都女子高校1年、塚本よしかさんの「ここにかける、ここから始まる。」が、応募4662点の中か…

 今夏の第106回全国高校野球選手権大会のキャッチフレーズコンクール(朝日新聞社、朝日放送テレビ、朝日放送ラジオ主催、日本高等学校野球連盟後援)で、京都女子高校1年、塚本よしかさんの「ここにかける、ここから始まる。」が、応募4662点の中からグランプリに選ばれた。塚本さんは、甲子園を夢見て奮闘する選手たちへのエールを言葉にこめた。

 国語の授業中、キャッチフレーズを考える課題が出された。制限時間は15分ほど。高校に野球部はなく、野球の試合はたまにテレビで見る程度だった。でも、「球児でない皆さんにも、言葉で甲子園に関われるチャンスがあります」という先生の言葉を聞き、コンクールが魅力的に思えた。

 着想を得たのは、昨年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。日本代表が優勝し、活躍した選手たちの多くが甲子園を経験していたことを思い出した。「選手たちにとって甲子園はスタート地点でもある」と感じ、「ここから」というフレーズがひらめいた。

 普段は演劇部で活動。自分たちで台本を練るなど、言葉をつむぐ機会は多い。

 グランプリを受賞し、「なんで私なんだろう」と驚いている。「選手たちは、甲子園を目指して想像できないくらい大変な練習をしている。普段関わりはないけれど、少しでもエールになったらうれしいです」(関ゆみん)