ラグビーリーグワン2部の日本製鉄釜石シーウェイブス(SW)は10日、「東日本大震災復興祈念試合」と銘打ち、本拠・岩手県釜石市の釜石鵜住居復興スタジアムで九州電力キューデンヴォルテクスと対戦した。28―11で快勝し、今季初勝利を挙げた。 震…

 ラグビーリーグワン2部の日本製鉄釜石シーウェイブス(SW)は10日、「東日本大震災復興祈念試合」と銘打ち、本拠・岩手県釜石市の釜石鵜住居復興スタジアムで九州電力キューデンヴォルテクスと対戦した。28―11で快勝し、今季初勝利を挙げた。

 震災の犠牲者に祈りを捧げた後に試合は始まった。6連敗中のSWは、先制トライを与えたものの、その後は終始押し気味に試合を展開。前後半2トライずつを決めて突き放した。

 事前に無料チケットが配布され、同スタジアムでのSWの試合では過去最多の3947人が来場し、地元住民らは今季初めての勝利に酔いしれた。

 2トライを挙げたサム・ヘンウッド選手は「たくさんの観客の前で最高のパフォーマンスができた」。須田康夫ヘッドコーチは「震災後、最後まであきらめないことで、ラグビーができる感謝を示す気持ちをチームで共有してきた。期待に応えることができてよかった」と話した。(東野真和)