サッカーの日本フットボールリーグ(JFL)に所属する高知ユナイテッドSCの今季開幕戦が10日、県立春野総合運動公園陸上競技場であった。ヴィアティン三重(三重県)を3―0と圧倒し、千人近い観客が初勝利を喜んだ。 前半33分にMF樋口叶選手(…

 サッカーの日本フットボールリーグ(JFL)に所属する高知ユナイテッドSCの今季開幕戦が10日、県立春野総合運動公園陸上競技場であった。ヴィアティン三重(三重県)を3―0と圧倒し、千人近い観客が初勝利を喜んだ。

 前半33分にMF樋口叶選手(22)がゴール前のこぼれ球を蹴り込んで先制。同39分に右コーナーキックから、DF中田永一選手(27)が頭で合わせて2点目を挙げた。試合終了間際には、FW小林心選手(23)が相手の反則によるPKを決め、3点目をもぎとった。

 クラブはJFL4年目だった昨季、15チーム中7位と過去最高成績を残した。天皇杯ではJ1のガンバ大阪、横浜FCを破り、川崎フロンターレに0―1と善戦した。今季は引退や移籍で13人が退団し、8人が新加入して選手24人で臨んでいる。2月には高知市本町3丁目の電車通り沿いに事務所を開設し、市民の認知度は上がっている。

 吉本岳史監督(45)は試合について「勝てて良かった。最後の最後まで粘り強くゴールに向かう姿勢が3―0という結果につながった」と振り返った。今季のチームについて「うまくなりたいと貪欲な選手が増え、必死さや吸収力が違う」と説明。J3昇格の要件である一試合平均2千人の観客動員をめざし「見る方を魅了するような、楽しくてワクワクする試合をもっと見せたい」と話した。

 今後、17日にラインメール青森戦、24日に横河武蔵野FC戦がいずれも午後1時から同競技場で予定されている。(蜷川大介)