高校野球の審判の技術向上をはかり、指導者や選手と細かなルールを確認する「審判伝達講習会」(鳥取県高等学校野球連盟主催)が10日、鳥取県東、中、西部でそれぞれ開かれた。 東部は八頭高校(八頭町)であり、県高野連の審判委員やOB約15人、東部…

 高校野球の審判の技術向上をはかり、指導者や選手と細かなルールを確認する「審判伝達講習会」(鳥取県高等学校野球連盟主催)が10日、鳥取県東、中、西部でそれぞれ開かれた。

 東部は八頭高校(八頭町)であり、県高野連の審判委員やOB約15人、東部の7高校の野球部員約45人が参加。初めての試みとして、現役の野球部員や卒業間際の3年生計5人も審判講習を受講した。審判のなり手不足が年々深刻化しているため、少しでも裾野を広げようと、各校の監督・部長やOB、保護者に参加を呼びかけたという。

 5人は、講師から「きわどいコースの時はバッターもキャッチャーも納得させるように大きな声で」などと細かい指導を受け、力強く「ストライク!」と声を上げていた。

 鳥取商3年の金山将大(しょうた)さん(18)は「難しい。ストライクかどうかきわどくても、自分の意思でジャッジしないといけない。とても大事で、しかし荷が重い仕事だと思った」と話した。

 このほか、審判委員が現役の野球部員らに細かな指導をした。投手がボークを取られる動作、捕手が打撃妨害と判定される動作などを説明。野球部員らは真剣な表情で聴き入っていた。(奥平真也)