春の訪れを感じさせる穏やかな陽気の中、第27回日本学生ハーフマラソン選手権が開催された。優勝したのは、国学大の青木瑠郁。14キロ付近で、そのまま抜け出しゴールまで逃げ切った。早大からは14名が出場。工藤慎作(スポ1=千葉・八千代松陰)が先…

 春の訪れを感じさせる穏やかな陽気の中、第27回日本学生ハーフマラソン選手権が開催された。優勝したのは、国学大の青木瑠郁。14キロ付近で、そのまま抜け出しゴールまで逃げ切った。早大からは14名が出場。工藤慎作(スポ1=千葉・八千代松陰)が先頭を揺さぶる積極的な走りを見せ、見事3位に輝いた。


表彰式で笑顔を見せる工藤

 レースは、先頭が5キロを14分49秒、10キロを29分47秒で通過するスローな展開に。13キロを過ぎると工藤が集団の先頭に立ち、徐々に集団のペースが上がり始める。14キロ過ぎには青木がさらにペースを上げ集団から飛び出すも、工藤はついていくことができず。しかし、アップダウンの激しいコースを難なく攻略し、最後は中央大の白川陽大を抜き去る粘りの走りを見せ、全体3位でフィニッシュ。タイムも1時間2分29秒と、自己ベストを2分32秒更新した。「ついていきたかったが、反応できなかった」と勝ち切れない悔しさが残ったレースとなったが、トラックシーズンにつながる自信を得ることができた。一方、1時間3分台を狙っていたという宮岡凜太(商2=神奈川・鎌倉学園)は市街地に出てから、一気に集団から遅れてしまう。ペースが上がらず焦りを感じつつも、下りでスイッチを切り替え、一度は抜かされた和田悠都(先理3=東京・早実)を抜き返し、チーム内2位でゴール。自己ベスト更新とはならなかったが、1時間4分8秒でレースをまとめあげた。草野洸正(商3=埼玉・浦和)や伊藤幸太郎(スポ2=埼玉・春日部)らも自己ベストをマークするなど、それぞれの選手が最後まで全力で走り切った。


ゴール付近を走る宮岡

 今大会では、4人が自己ベストを更新し、7人が初のハーフマラソンを経験するなど、個人、そしてチームとしても収穫のある大会となった。一方で、勝ち切れない悔しさや前で勝負できない悔しさを味わい、課題の見えた大会でもあった。間もなく、トラックシーズンが幕を開ける。今大会の結果を糧に、成長を遂げた早大の躍進を期待したい。

(記事  佐藤結、写真 飯田諒、會川実佑)

結果

▽男子ハーフマラソン

工藤慎作(スポ1=千葉・八千代松陰)  1時間2分29秒(3位)自己新

宮岡凜太(商2=神奈川・鎌倉学園)   1時間4分08秒(74位)

和田悠都(先理3=東京・早実)   1時間4分38秒(110位)

草野洸正(商3=埼玉・浦和)   1時間4分38秒(117位)自己新

伊藤幸太郎(スポ2=埼玉・春日部)  1時間4分59秒(144位)自己新

藤本進次郎(教2=大阪・清風)  1時間5分15秒(165位)自己新

宮本 優希(人1=智辯学園和歌山 )   1時間6分08秒(258位)自己新

門馬海成(政経2=福島・会津)   1時間6分54秒(327位)

栗原周平(創理1=栃木・真岡)  1時間8分 18秒(457位)自己新

武田 知典(法1=東京・早実)   1時間8分34秒(479位)自己新

小平敦之(政経1=東京・早実)  1時間9分13秒(526位)自己新

安江 悠登(法1=埼玉・西武文理)  1時間9分54秒(587位)自己新

増永峰土(商2=神奈川・逗子開成)   1時間10分00秒(596位)自己新

川端春叶(スポ1=北海道・北見北斗)  1時間10分20秒(614位)自己新

菅野雄太(教3=埼玉・西武学園文理)   棄権

日野斗馬(商3=愛媛・松山東)   棄権

髙尾啓太朗(商1=千葉・佐倉)  棄権

増子 陽季(人1=栃木・大田原)  棄権

コメント

工藤慎作(スポ1=千葉・八千代松陰)

――3位という結果について率直にどう思いますか

 自信になったのかなと思います。

――目標はありましたか

 特に決まっていなくて、後半にビルドアップをしていくことだけを意識していました。

――国学大の青木選手が出た時に着いていかなったのは、そのレースプランからですか

 着いていきたかったのですけど、反応できませんでした。そこが課題なのかなと 思います。

――今回のレースに向けてどのような練習をしてきましたか

 合宿では練習が積めていたのですけど、その後疲労が溜まってしまって全く走れない状態が続いていました。復帰途上の中で、この結果ですので良かったです。

――いつ頃から調子が上向いてきましたか

 3、4日前に少し上向いてきました。

――調子が上がらない中で不安はありましたか

 距離が長いので不安は多少ありましたけど、走りこめていたので実力を発揮すれば大丈夫だと思っていました。

――公園内のアップダウンはどうでしたか

 箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝)でさらにきついことをやっていたので、思ったよりはきつくなかったです。

――今回のレースでの反省点はありますか

 青木さんに全く反応できなかったことです。13キロ過ぎて自分が先頭を揺さぶった時に、行くなら一気にペースを上げるべきだったのかなと思います、

――今後に向けて意気込みをお願いします

 今回の結果は自信になったので、この経験を生かしてトラックシーズンも活躍したいです。

宮岡凛太(商2=神奈川・鎌倉学園)

――今日の調子はいかがでしたか

 調子はほどほどといった形でした。昨年のように不調で臨んだ訳ではなかったので、良く走れれば1時間3分台前半、悪くても1時間4分台前半ではまとめられるかなと考えていました。

――愛媛マラソン後からどのような練習をされていましたか

 レース翌日は治療や温泉に行って休みましたが、その後は練習を再開しました。練習の一環の位置付けでのマラソンだったので、1週間は休んで、全体に合流し直すかたちでした。マラソン翌週の記録会はペースメーカーでしたが、思ったよりも体がキツく、マラソンという競技のタフさを実感しました。その後も体に疲労は抱えながらも、学生ハーフに向けて練習しました。

――今日の目標を教えてください

 1時間3分台、あわよくばベスト更新を考えていました。体は疲れていたとはいえ、練習は消化できていたので、走れるかなという希望は持っていました。

――レースプランがありましたら教えてください

 昨年はスタートから自重して走った結果凡走してしまったので、先頭集団の後方でもいいからついて行こうと考えていました。後はスタミナが持つ限り食らいついて、公園内へとどう入れるかだと思っていました。

――ご自身の走りを振り返っていかがですか

 5キロを通過した時点で、先頭集団のペースに対してあまり余裕が無くなっていました。案の定市街地に出てから、一気に集団から遅れてしまいました。その後も中々ペースが上がらず、一度和田さん(悠都、先理3=東京・早実)に抜かれた時には、内心焦りました。その後公園内に入り、下りで脚の動きを速くしたところ、再度体にスイッチが入りました。脚が止まりかけていましたが、何とか持ち堪えて走り続けられました。登り坂の度に抜かし返すという形で、ラスト8キロは走っていました。

――記録に関してはいかがですか

 タイムを一見すると、途中どこかで頑張って3分台に載せたかったという気持ちがあります。とは言え、昨年菅野さん(雄太、教3=埼玉・西武学園文理)や伊福さん(陽太、政経3=京都・洛南)は1時間3分30秒辺りで走っているので、言い訳できないタイムだったと思います。もっと前の方で勝負したかったという悔しさが大きいです。

――今後の意気込みをお願いします

 2年生シーズンも気持ち良く終わることができませんでした。強い新入生が入ってきて、箱根出走に向けて今から危機感があります。一方で、練習が安定して行えるようになったことは、この2年間での収穫です。下からの追い上げから逃げ、あるいは上の背中を追いかけて、まずはトラックシーズンを過ごしていきたいです。