男子バスケットボールB3の東京八王子ビートレインズに、「八王子は日本の故郷」と話す外国出身プレーヤーがいる。2年前に日本国籍を取得したジュフ伴馬(ばんば)選手(30)。八王子に本拠を置くチームを引っ張る活躍を見せている。 8日夜にホームで…
男子バスケットボールB3の東京八王子ビートレインズに、「八王子は日本の故郷」と話す外国出身プレーヤーがいる。2年前に日本国籍を取得したジュフ伴馬(ばんば)選手(30)。八王子に本拠を置くチームを引っ張る活躍を見せている。
8日夜にホームであった徳島ガンバロウズ戦。伴馬選手はゴールに切れ込み、3点シュートも決めて13得点を挙げ、この日のMVPに選ばれた。
セネガル出身で、バスケの強豪・延岡学園(宮崎県)への留学で来日。高校時代は数々の全国タイトルを獲得し、東京都八王子市内にキャンパスを構える拓殖大に進学した。八王子の第一印象は「みんな忙しそうで、都会に感じた」
卒業後はプロ入りし、B1チームに所属。2021年にビートレインズに入り、八王子での生活は延べ7年近くになる。思い出の多い街はとにかく居心地がいい。
「人生の半分は日本。その日本の故郷が八王子なんです」。
母国語や日本語以外に、英語やフランス語もOKで、他の外国出身選手と積極的にコミュニケーションをとる。自身も言葉がわからずに苦労した経験があり、「チームの中で『つながり』をつくる存在になれたら」という思いからだ。
リーグ終盤の現在、チームは18チーム中10位と苦戦が続く。
「八王子のブースターは、諦めずに応援してくれて、それが力になってきた。チームのために、八王子のために頑張りたい」
故郷を盛り上げるため、きょうもボールを追う。
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朝日新聞ASA八王子ブロックが冠スポンサーとして協力した8日の徳島戦は77―84で惜しくも敗れた。9日も同じ徳島相手に接戦を落とした。(藤田大道)