上位3着までに桜花賞の優先出走権が与えられるレースで、チューリップ賞とともに桜花賞への重要なステップレースに位置付けられているレースだが、内回り1400mで行われるのがポイント。桜花賞の舞台となる外回り1600m戦とは求められるものが異…

 上位3着までに桜花賞の優先出走権が与えられるレースで、チューリップ賞とともに桜花賞への重要なステップレースに位置付けられているレースだが、内回り1400mで行われるのがポイント。桜花賞の舞台となる外回り1600m戦とは求められるものが異なるのか、過去10年でこのレースをステップに桜花賞へと挑んだ馬は[1-0-2-43]だ。内回りコースを使用するためスタートしてからのポジション取りが激しくなるうえに、最後はゴール前に急坂が設けられておりタフさも要求されるコースだ。上がり最速馬が[5-2-2-2]。逃げ、先行馬には厳しいペースになることが多い。

 ◎コラソンビートは京王杯2歳S優勝馬で、阪神ジュベナイルフィリーズ3着。芝1600mのデビュー戦はボンドガール、チェルヴィニアに及ばずの3着だったが、続く未勝利戦からダリア賞、京王杯2歳Sと3連勝。牝馬では世代トップクラスの実績を積み上げている。巷間言われているように1400mがベストディスタンスかどうかはやや疑問だが、レコード勝ち含め2戦2勝なら、少なくとも守備範囲であることは間違いない。ここは実績を素直に信じたい。

 〇バウンシーステップは、つわぶき賞優勝馬。この時は前半3ハロン34.7秒のペースにやや口を割りながらの追走となったが、手綱をがっちりと抑えて中団待機。直線に向くと最後11.1秒、11.5秒のレースラップをあっさりと突き抜けた。3戦目に未勝利戦を脱出したあとのりんどう賞は、勝ち馬と同タイム3着。この時の2着馬がのちにチューリップ賞2着となるセキトバイーストだった。

 ▲エトヴプレは福島2歳S優勝馬。前走の中京2歳Sは、先行集団からやや距離を置いた中団のインコースを進み、最後は大外から猛然と追い込むも勝ち馬から0.1秒差4着だった。初の左回りで、やや外に張り加減だったことも少なからず影響したかもしれない。父トゥーダーンホットはドバウィ直仔のスピード馬。1ハロンの距離延長は微妙だが、右回りに戻るのはプラス材料だろう。

 △シカゴスティングはフェニックス賞優勝馬。ファンタジーSは3着で阪神ジュベナイルフィリーズは5着。どんな位置でも競馬ができる堅実性は評価できる。母マルチスクリーンがマルセリーナ、グランデッツァの半妹で、ロゴタイプ産駒なら春のクラシックに強そうだ。

 ファンタジーS優勝△カルチャーデイは前走負けすぎゆえに参考外。万両賞の内容が良かった△ロゼフレアはこれまでの6戦すべて1400mで[2-3-0-1]。ひと息入れたことをプラスに評価したい。最後にファンタジーS2着△ドナベティの名前をあげておきたい。