2024年3月9日 川口オート川口市制施行90周年 サンケイスポーツ杯G1開設72周年記念グランプリレース(4日目)**********【9R=準決勝戦】*6周回 3,100m(走路状況:良)スタートは2・森且行が決めて先手を奪取し、2番手…

2024年3月9日 川口オート
川口市制施行90周年 サンケイスポーツ杯
G1開設72周年記念グランプリレース(4日目)

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【9R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(走路状況:良)


スタートは2・森且行が決めて先手を奪取し、2番手に3・内山高秀、3番手に5・中村杏亮、そして7・佐藤貴也が8・黒川をかわして4番手で続いていく。中村杏は内山をとらえると、3周回目に森もとらえて先頭に立ち、そこからは独走態勢に持ち込む。2番手で森も粘るが、5周回で2番手に上がった佐藤貴が、最終周回3コーナーで森もとらえて2着に入線した。



1着/中村杏亮(飯塚33期)
競走タイム:3.350
競走車名:サボ
ランク:S14
今節の成績:1着・5着・6着・1着
G1優勝:1回(23年山陽:令和グランドCC)

初日は湿走路で1着スタート。しかし、天気回復した2日目、3日目の良走路は着外に終わり、クランク交換もして、準決勝戦は気配一変した。センター枠から2回目のG1制覇を狙う。

※公開勝ち上がりインタビューより
晴は良くなかったので、すごく嬉しいです。昨日クランク交換して、支部の先輩、後輩、同期に助けてもらったので、気合い入れていきました。(試走から)すごく自信がありました。展開もすごく良かったので、冷静にいけば大丈夫かなと。大きいところを走れるので、タイムも良かったのでいいと思います。(優勝戦に向けて)特にこのまま、微調整くらいです。



2着/佐藤貴也(浜松29期)
競走タイム:3.367
競走車名:スケートラブ
ランク:S4
今節の成績:1着・1着・1着・2着
G1優勝:6回(22年浜松:スピード王決定戦)

初日から3連勝(前節から5連勝)で、準決勝戦も厳しい展開ながら、最終周回で追いつき、優出圏内に入った。連勝はストップしたが、イメージカラーでもある6枠から好スタート切って、今度は後続にストップかけるか。

※公開勝ち上がりインタビューより
(中村杏亮に)やられました。風が強い感じがしたのですが、(試走は)昨日と同じタイムだったので、昨日よりは上向いたのかなと思います。風が強いので、ちょっとコースを外しそうになるのを意識して走ったので、疲れました。最後まであきらめずに追っていったら、近づいて行ったので、チャンスがありました。エンジンはいいけど、先頭が速いので何かやらないと。(優勝戦に向けては)考えます。

※9レース結果

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【10R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(走路状況:良)


スタートは最内の1・森谷隼人が決めるが、2番手につけた3・佐藤励が1周回3コーナーで森谷の内に入り、速攻を決める。抜け出した佐藤は、リードを広げて独走態勢へ。2周回1コーナーで7・中村雅人が3番手の2・大木光のインを攻め、4周回で森谷もとらえて2番手に上がる。4・小林瑞季も4周回目に森谷をかわして3番手までポジションを上げてくる。大逃げになった佐藤が1着。2着は中村が入線も反則妨害により、小林が繰り上がりの2着。3着も岩見貴史が繰り上がった。



1着/佐藤励(川口35期)
競走タイム:3.331
競走車名:シロウWV
ランク:A100
今節の成績:2着・3着・4着・1着
G1優勝:1回(23年山陽:スピード王決定戦)

今節は3日目まで勝ち星はなかったが、うっぷんを晴らすかのように準決勝戦は3.331の一番時計で快勝。昨年12月に山陽でG1を初優出、初優勝。改革進めるスタートを決めて、今度は地元G1タイトルまで届くか。

※公開勝ち上がりインタビューより
試走の手応えは良かったですが、後ろの瑞季さんが3.24だったので、不安でした。今節に入って、なかなかエンジンが不安定で、着も落としていましたが、昨日たくさんの先輩に手伝ってもらって、仕事して、いい状態で臨めました。今年に入ってから、スタート改革でいろいろとパーツ換えたりして試しているので、何とか決められて良かったです。風があって、走りづらかったのですが、何とか負けずに走れました。エンジンは激変して、とてもいい状態ですね。



2着/小林瑞季(川口32期)
競走タイム:3.354
競走車名:ホノルクリーン
ランク:S29
今節の成績:1着・3着・4着・2着
G1優勝:2回(22年川口:開設記念グランプリレース)

試走タイムから自己ベストの3.24という強烈なタイムをマーク。スタートで後手を踏んだものの、機力を活かした捌きで、優出切符を手にした。2022年の当大会では、大激戦を制して目標としていた地元G1タイトルをゲット。抜群に仕上がっているエンジンで、今度は大勢の地元ファンの前で表彰式を。

※公開勝ち上がりインタビューより
素直に嬉しいです。3.24は自己ベストだったので、手応えがありました。スタート失敗して展開は悪かったですが、エンジンが連れて行ってくれました。車自体は言うことがないです。(追い脚も)かなり良かった。エンジンに関しては、言うことないので、あとは人間がスタートから集中して頑張るだけです。

※10レース結果

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【11R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(走路状況:良)


11レースのみ0‐10mのハンデ戦。スタートで10mの最内から2・佐藤裕二が1・福田裕二を叩くと、4・木村も好スタートを決めて、1周回3コーナーで佐藤をかわして先頭に立つ。8・青山周平は1周回で3番手までポジションを上げ、さらに2周回で佐藤をとらえて2番手に浮上し、逃げる木村を追う。青山は徐々に木村との差を詰めると、4周回2コーナーで木村をとらえ先頭奪取。青山がそのまま1着。3番手から7・荒尾聡も追い上げるが、2着に木村。



1着/青山周平(伊勢崎31期)
競走タイム:3.360
競走車名:ハルク・73
ランク:S2
今節の成績:1着・1着・2着・1着
G1優勝:24回(24年伊勢崎:シルクカップ)

3日目は泉田修佑の前に、僅か届かずの2着だったが、準決勝戦は攻め鋭くシリーズ3勝目。枠番選択では、1番目の選択順で、笑顔の1枠即決。当大会は2014年に優勝歴あり。昨年のMVPが、盤石のレースで今年3回目、通算99回目の優勝となるか。

※公開勝ち上がりインタビューより
一杯いっぱいでした。試走は、昨日よりも感じ良く乗れて、今節の中では一番良かったと思います。スタートは内側の選手が皆、速いのですが、自分なりに精いっぱい切りました。エンジンも昨日より上向いて、展開も何とか自分に向いてくれた感じ。一杯いっぱいで追いかけて、何とか先頭に出られました。(優勝戦に向けて)何かしないといけないかなと思います。



2着/木村武之(浜松26期)
競走タイム:3.367
競走車名:ワント
ランク:S21
今節の成績:2着・4着・5着・2着
G1優勝:17回(22年浜松:ゴールデンレース)

準決勝戦では鮮やかなスタートダッシュで展開を作った。近況はグレード戦線で準決勝戦が壁になっており、G1は昨年9月浜松での特別G1以来(優勝戦6着)以来の優出。枠番選択は8番目で、5枠があいており、この枠をどう活かすか。優勝なら、開設記念グランプリレースは実に21年ぶりとなる。

※公開勝ち上がりインタビューより
久々なので嬉しいですね。今節の中では一番いい手応えでした。良いスタートが切れましたね。序盤よりも、周回を重ねるとタイヤに負担かかったので、ペースが落ちました。周平が速かったので、タイヤを滑らせないように走っていました。周回を重ねてもタイヤに負担が来ないようなセッティングをしたい。タイヤも考えます。

※11レース結果
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【12R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(走路状況:良)


10m最内から1・岩田裕臣が先制して、主導権を握っていく。2番手に2・泉田修佑が続き、スタート中団につけた6・永井大介は1周回3コーナーから捲りで3番手まで浮上する。2周回目に永井は泉田を捲ると、さらに岩田のインに飛び込んで先頭に躍り出る。8・鈴木圭一郎は5番手で攻めあぐねるが、4周回目に4・上和田拓海をかわすと周回ごとにポジションを上げ、最終周回で泉田をとらえて2番手に上がる。最後は鈴木も外から詰め寄るが、永井が押し切り1着。2着に鈴木、3着に泉田が入線。



1着/永井大介(川口25期)
競走タイム:3.344
競走車名:ビンテージ
ランク:S12
今節の成績:4着・1着・3着・1着
G1優勝:26回(23年川口:開設記念グランプリレース)

ディフェンディングチャンピオンが、しっかりと優出を決めてきた。昨年は10mオープンの4枠から速攻を決めて、8周回を押し切った。今年の優勝戦は0mオープン戦の2枠から、大会連覇をもくろむ。

※公開勝ち上がりインタビューより
試走が全然手応えが無くて、風に負けていたのですが、スタートだけ行こうと思ったら、まさか圭一郎君に勝てるとは。上出来です。スタートは良かったですが、内の皆が速いので。自分なりに、良いスタートは切れました。よく覚えていないのですが、いい展開に向いたので良かったです。試走は風に負けたので、あまり大きいところを走らず。タイヤも良くて、上出来です。あがりタイムも出たので、電気位置をやったのが少しいい方向に向いたのかな。微調整でいきます。すごいメンバーですけど、連覇を目指して頑張ります。



2着/鈴木圭一郎(浜松32期)
競走タイム:3.347
競走車名:カルマS5K
ランク:S1
今節の成績:1着・1着・1着・2着
G1優勝:16回(24年浜松:スピード王決定戦)

準決勝戦はスタートから後手を踏み、なかなか前を打破できずにいたが、後半からは、しっかりと追い上げて8番目の優出シートをつかんだ。手前がない症状が続いており、優勝戦までにどう修正してくるか。今年は30走して、2月浜松の優勝戦以外、29走で2連対(1着23回、2着6回)の「超」ハイアベレージ。5番目の順番で選択した大外「8枠」から、No,1ランカーが、どんなパフォーマンスを見せるか。

※公開勝ち上がりインタビューより
スタートが遅すぎて、どうしようかなという感じです。試走は今節の中では一番良かったです。(スタートは)いろいろ練習でも切り方を変えているのですが、前節と比べて、持っていく感じがないので、たぶんエンジンからだと思います。今節はずっと手前がなくて、エンジンが上がってくるまでに3周くらいかかってしまう。これでは明日は勝てないので、考えます。後半はエンジンは少し良くなってくる感じ。でも、明日はメンバーもすごいので、何かしたいと思います。

※12レース結果
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【最終日・12R=優勝戦】
*8周回4,100m 0mオープン戦
1/青山周平(伊勢崎31期)1番目
2/永井大介(川口25期)2番目
3/佐藤励(川口35期)3番目
4/中村杏亮(飯塚33期)4番目
5/木村武之(浜松26期)8番目
6/佐藤貴也(浜松29期)6番目
7/小林瑞季(川口32期)7番目
8/鈴木圭一郎(浜松32期)5番目
※右数字はハンデ

優勝戦は、0mオープン戦の枠番選択となった。
準決勝戦1着選手のうち、得点上位から順に枠番を選び、2着も同様に選択していく。
最初の指名となった青山が笑顔で1枠を取ると、永井、佐藤励、中村と順番に内枠から埋まる。5番目の鈴木が8枠を選択すると、佐藤貴は6枠、小林が7枠に入り、最後の選択だった木村があいている5枠に入り、枠番が決定した。


豪華メンバーの激突となった優勝戦。
中でも、準決勝戦を勝利して今節3勝、オール連対で勝ち上がってきた青山が、選択した1枠からレースを支配すれば、優勝最有力となろう。だが、大会連覇を狙う永井、動き激変した佐藤、中村らのスピードも侮れず、青山に挑む。鈴木は準決勝戦も納得の動きではなかっただけに、優勝戦に向けてどう態勢を立て直してくるか。この8枠選択が、どう出るのかも注目だろう。

今節は雪あり、雨あり、天気の変化が激しかったが、最終日は4日目同様に、晴れ予報が出ており、良走路で決戦を迎えられそう。
実力者の安定した強さ、若手の台頭、地元勢の活躍と、楽しみなメンバー構成となった優勝戦。さらなる高速戦となりそうな一戦を制するのは!?


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【川口オートG1開設記念グランプリレース・過去レポート】
23年2月G1開設71周年記念グランプリレース
優勝:永井大介
22年2月G1開設70周年記念グランプリレース
優勝:小林瑞季
21年3月G1開設69周年記念グランプリレース
優勝:有吉辰也
19年12月G1開設68周年記念グランプリレース
優勝:若井友和