高額良血馬が待望のデビューだ。名馬ディープインパクトの甥となるボスコヴェローチェ(牡3、栗東・武幸四郎厩舎)が、日曜中京5Rの3歳未勝利(芝2200m)で初陣Vを狙う。  ボスコヴェローチェは父ブリックスアンドモルタル、母ランズエッジ、…

 高額良血馬が待望のデビューだ。名馬ディープインパクトの甥となるボスコヴェローチェ(牡3、栗東・武幸四郎厩舎)が、日曜中京5Rの3歳未勝利(芝2200m)で初陣Vを狙う。

 ボスコヴェローチェは父ブリックスアンドモルタル、母ランズエッジ、母の父ダンスインザダークの血統。母は未勝利だが、伯父のディープインパクトは05年にクラシック3冠を制するなど、GIを7勝した歴史的名馬にして名種牡馬。同じくブラックタイドは04年のスプリングSの覇者で、種牡馬としても成功した。そして祖母のウインドインハーヘアは平成を代表する名繁殖牝馬。子孫からはレイデオロやゴルトブリッツにレガレイラと、GI級の勝ち馬が続々と出ている。21年のセレクトセール当歳で1億500万円(税抜)の高値となったのも納得の血統馬だ。

 昨春にゲート試験に合格後、一旦放牧へ。昨年末に入厩したものの、デビューには至らずに放牧に出され、2月に再入厩。ここまで週2回のペースで追い切りを重ね、ようやくデビューにこぎつけた。ここ2週は併せ馬で遅れており、時計も平凡。それだけに本格化は先かもしれないが、実戦で変わる可能性は十分にある。血統馬らしさを発揮することを期待したい。