今週の日曜日は、中京競馬場で金鯱賞(GII)が行われます。  過去10年の金鯱賞では2番人気以内の馬が7勝2着3回3着4回。複勝率70%、複勝回収率98%と優秀な成績を残しています。その中でも前走でGIに出走していた馬に限れば、4勝2着…

 今週の日曜日は、中京競馬場で金鯱賞(GII)が行われます。

 過去10年の金鯱賞では2番人気以内の馬が7勝2着3回3着4回。複勝率70%、複勝回収率98%と優秀な成績を残しています。その中でも前走でGIに出走していた馬に限れば、4勝2着3回3着2回。複勝率90%、複勝回収率128%と更に数値は跳ね上がります。

 過去10年の金鯱賞は中京芝2000mで行われています。中京は直線が412.5mと比較的長く設定されていますし、根幹距離の2000mでもありますので実力馬が力を発揮しやすい条件である事がこのような結果となっているのではないでしょうか。

 今年の出走馬で人気になりそうなのがドゥレッツァとプログノーシス。想定オッズではこの2頭が抜けており二強ムードとなっています。どちらも前走はGIに出走していますし、過去の傾向を踏まえるとこの2頭が好走する可能性は非常に高いと言えますので、今年の金鯱賞は平穏な決着になるかもしれません。

 はたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。

◆昨年同様の豪脚に期待

 今週の金鯱賞でAIが本命に抜擢したのは、上位人気が予想されるプログノーシスでした。

 週初の本命候補3頭には挙がっていなかった本馬ですが、その予想が一転しプログノーシスに高評価が与えられました。

 プログノーシスは今年で6歳になった牡馬。昨年の金鯱賞では上がり最速の脚を使い差し切り勝ち。重賞初制覇を達成。その後はクイーンエリザベス2世C(G1)で2着、天皇賞秋(GI)で3着など大舞台でも活躍しています。

 前走の香港C(G1)では5着に敗れていますが、直線で少し窮屈になる場面があった中での結果。それでも勝ち馬とは0秒1差でしたし悲観する内容ではなかったと言えます。

 先述したように昨年の金鯱賞で勝利しており、この条件への高い適性はすでに証明済み。近走の成績から能力の高さに疑う余地もありません。人気を分け合う事が予想されるドゥレッツァは確かに強敵ですが、太刀打ちできないとは言い切れません。

 最終追い切りでは軽快な動きを見せており状態面にも不安がなさそうですし、昨年同様の豪快な差し切りに期待したいところです。