今季からレッズの一員となったマルティネス。その投球に熱視線が注がれている。(C)Getty Images 強打者が居並ぶリーグ屈指の打線を“完璧”に封じ込んだ。現地時間3月8日に行われたドジャースとのオープン戦でレッズのニック・マル…

今季からレッズの一員となったマルティネス。その投球に熱視線が注がれている。(C)Getty Images

 強打者が居並ぶリーグ屈指の打線を“完璧”に封じ込んだ。現地時間3月8日に行われたドジャースとのオープン戦でレッズのニック・マルティネスが先発登板。4回を投げてパーフェクトという圧巻の内容を披露した。

 かつて日本ハムとソフトバンクでプレーした助っ人が、立ちはだかる名うてのスラッガーたちを翻弄した。

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 初回はムーキー・ベッツと大谷翔平をセンターフライ、レフトフライに危なげなく仕留めると、続くフレディ・フリーマンにはチェンジアップで空振り三振に。これで上々のスタートを切ったマルティネスは、2回は変化球を織り交ぜながら圧巻の三者連続三振を記録した。

 これで勢いに乗った33歳は、3回も三者凡退でしのぐと、4回には再びドジャース自慢のMVPトリオと対峙。ベッツをサードゴロ、大谷をレフトフライ、フリーマンを空振り三振とピシャリ。試合はここで雨天中止のノーゲームとなり、マルティネスは完全投球で試合を終えた。

 21年に日本ハムからソフトバンクに移籍して9勝4敗、防御率1.60の好成績を残し、満を持して22年にメジャーに復帰したマルティネス。昨季はパドレスで63試合に登板し、先発、救援とマルチな才能を発揮、6勝4敗15ホールド、防御率3.43の成績を残すとオフに契約延長を破棄してFAに。先発ローテの一角を担う実力派としてレッズ入りしていた。

 充実のキャリアを送るベテラン右腕は、今春まさに絶好調だ。オープン戦では2試合に登板して5イニングを投げ、無失点、WHIP0.60、被打率1.25とほとんど敵なしの投球を続けている。スモールサンプルではあるが、FA戦力としてレッズにとっては頼もしい結果と言えよう。

 このドジャース戦でマスクを被ったタイラー・スティーブンソンから地元紙『Cincinnati Enquirer』で「彼はあの打線を前に自分がどうしたいのかをよく考えて投げていた」「今日はどの球種も冴えていて、勝負ができた」と絶賛されたマルティネス。かつて日本時代を「まだ僕が非常に高いレベルで技術を磨くための良い機会だった」と振り返っていた元助っ人は、研鑽を積んだ東洋の島国での4年間を経て、今なお進化を続けている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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