第96回選抜高校野球大会の組み合わせ抽選会が8日、大阪市であり、阿南光(徳島県)は大会第2日の第1試合(19日午前9時開始予定)で、昨秋の東海地区大会の覇者、豊川(愛知県)と対戦することになった。 抽選会はこの日午前9時から、大阪市の毎日…

 第96回選抜高校野球大会の組み合わせ抽選会が8日、大阪市であり、阿南光(徳島県)は大会第2日の第1試合(19日午前9時開始予定)で、昨秋の東海地区大会の覇者、豊川(愛知県)と対戦することになった。

 抽選会はこの日午前9時から、大阪市の毎日新聞大阪本社オーバルホールであった。他の出場校の主将らに続いて、阿南光の井坂琉星(りゅうせい)主将(3年)がくじを引き、落ち着いた様子で「阿南光高校 8番です」と述べた。組み合わせ表の7番には、先に抽選を終えた「豊川」の札がはられていた。

 豊川は、左の強打者モイセエフ・ニキータ選手(3年)を擁する強力打線で知られる。昨秋の東海地区大会で初優勝し、続く明治神宮大会準々決勝では、四国地区大会優勝校の高知を延長十一回までもつれたタイブレークの末に破った。

 抽選会の後、井坂主将は報道陣の前で「相手は、高知に勝った実力のあるチーム。気持ちで負けないように戦う」と気を引き締めた。最速146キロのエース右腕、吉岡暖(はる)投手(3年)とバッテリーを組む井坂主将は、ニキータ選手の打撃にも注目。「吉岡の力がどこまで通用するか試すチャンス。ニキータ選手を抑えて、チームを流れに乗せたい」と語り、大舞台での対決を楽しみにしていた。

 阿南光の選抜出場は、再編統合前の新野(あらたの)が1992年に出場して以来、32年ぶり2回目。現在の校名での甲子園初勝利をめざす。(吉田博行)