【広島】18日に開幕する第96回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催、朝日新聞社後援)の組み合わせ抽選会が8日、大阪市内であり、広陵は大会第4日の21日、高知と対戦することが決まった。兵庫県西宮市の阪神甲子園球場での第2試合…

 【広島】18日に開幕する第96回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催、朝日新聞社後援)の組み合わせ抽選会が8日、大阪市内であり、広陵は大会第4日の21日、高知と対戦することが決まった。兵庫県西宮市の阪神甲子園球場での第2試合(午前11時半開始予定)で、勝ち進めば2回戦は京都国際と青森山田の勝者と対戦する。

 「広陵高校、21番です」。抽選会開始から約40分後、只石貫太主将は残る三つのくじから1枚を選ぶと、マイクの前に立ち、そう声を上げた。直後に高知が22番のくじを引き、甲子園での初戦の相手が決まった。

 抽選会後、只石主将は「残り少なかったのでどこでも、と思って引きました。チームのみんなからもどこでもいいよと言われていました」と話した。

 高知は、昨年秋の四国大会の王者。甲子園での対戦は、2008年夏の1回戦以来だ。この試合では、5点のリードを追いつかれたが、終盤に突き放して8―5で勝利した。中井哲之監督は「かろうじて勝てたという記憶。バットをよく振っていた」と印象を語る。

 実は両校、毎年のように練習試合を組んでいるという。昨年の秋も新チーム同士で対戦。結果は「広陵打線に打ち込まれ、大差をつけられて負けた。歯が立たなかった」と、高知の浜口佳久監督は振り返る。

 一方、中井監督は「高知は右腕投手が2人いて、途中で継投する。残りの練習試合で選手たちに準備させたい。四国のチャンピオンなので、負けない気持ちで臨みたい」。只石主将も「高い投手力に負けないようにしたい」と話した。

 広陵は春の甲子園に3年連続27回目の出場。過去3度の優勝を誇り、「サクラの広陵」とも呼ばれる。昨年は準決勝まで勝ち進んだが、優勝した山梨学院に敗れた。只石主将は「冬はノックを重ねて、課題の守備力を強化した。一つずつ勝ちを重ねて、悔しい思いをした先輩の分まで優勝を目指したい」と意気込みを語った。(根本快)