第96回選抜高校野球大会の組み合わせ抽選会が8日、大阪市であり、青森山田と八戸学院光星の対戦相手が決まった。青森山田は21日の第3試合で京都国際との顔合わせ。18日の開会式では、橋場公祐(こうすけ)主将(3年)が選手宣誓を務める。八戸学院…

 第96回選抜高校野球大会の組み合わせ抽選会が8日、大阪市であり、青森山田と八戸学院光星の対戦相手が決まった。青森山田は21日の第3試合で京都国際との顔合わせ。18日の開会式では、橋場公祐(こうすけ)主将(3年)が選手宣誓を務める。八戸学院光星は開会式直後の開幕試合に登場し、関東第一(東京)と対戦する。

 青森山田の橋場主将は、選手宣誓の大役を引き当てたことに、「これからの人生で経験できないこと。今から緊張しています」と照れていた。

 それでも「高校生らしく、はつらつとした宣誓にしたい。元日に能登半島で震災が起こったので、日本中に勇気を与えられるような言葉を入れたい」と思いを巡らせていた。

 相手の京都国際は昨秋の京都府大会で準優勝し、近畿大会で4強入りした実力がある。橋場主将は「すごくいい投手がいると思う。でも(昨秋の明治神宮大会を経験して)、自分たちもできるんだという自信になった部分がある」と強気をのぞかせた。

 冬の間、チームは実戦練習の機会が少ないぶん、トレーニングに力を入れてきた。兜森崇朗(たかあき)監督は「体力づくりに重点を置いて取り組んで、成長を感じるところもある。どれぐらいミスをしないような試合運びができるかが大事」と話していた。

 八戸学院光星の砂子田陽士(ようじ)主将(3年)は「開幕試合は大会を印象づける試合だと思う。素晴らしい、いい野球をしたい」と気持ちを新たにしていた。

 相手の関東第一は昨秋の東京都大会で優勝、明治神宮大会で4強入りと勢いに乗る。砂子田主将は「投打ともにバランスが取れているチーム」と分析するが、「自分たちも、高い投手力とつながる打線が持ち味。(甲子園でも)やることは変わらない」と意気込みを見せていた。

 仲井宗基監督は「相手は(明治神宮大会で)大阪桐蔭に勝った、しっかりしたチーム。本当にハードな試合になると思うし、また、そういう試合にしたい」と話す。

 選抜大会での開幕試合は、2015年以来9年ぶりとなる。「開会式は何回見ても感動します。開幕試合はお客さんもすごく入っているし、最高の舞台です」と待ち望んでいた。(八鍬耕造、渡部耕平)